病気-2 ページ43
A Side.
「へーへー分かりました。帰りますよ！そのまま野垂れ死ね！」
そう言えたらどんなにいいか、
頭の中なら、何とでも言えるけど・・・。
「このまま帰れるわけないでしょう？誰かに連絡してるんですか？彼女とか友達とか・・・看病する人が来てから帰ります」
「・・・来ないけど・・・」
「じゃあ、帰りません！」
「帰れって！・・・もし伝染ったら・・・」
気まずそうな顔でチャニョルさんが言った。
何言ってんのこの人・・・
「今は人のことより、自分のこと考えてください！こんな身体のくせに！」
そう言って、チャニョルさんをベッドに無理やり押し込む。
「な、なんだよっ」
「寝ててください！熱計るんで！」
リビングの上に出しっぱなしにされていた体温計を取って、またベッドへと戻る。
「さぁ！腕出してください！！」
彼の服を脱がそうとすると、
「ばっ！や、やめろ！自分で計るからっ！」
と、焦りながら、私から体温計を奪った。
何恥ずかしがってんの・・・そんな場合じゃないでしょ。
ピピピ・・・・
体温計を見ると、38.7℃だった。
やっぱり熱高いなぁ。
「何か食べましたか？」
「・・・食べてない」
呆れながら、冷蔵庫の中を見に行くとペットボトルの水が1本だけ。
「・・・なるほど」
仕方ないので、チャニョルさんの元に戻り、
「ちょっと家から物取ってくるので安静にしててくださいね」と言い、一旦自宅に帰った。
動きやすいように部屋着に着替えてから、氷枕や、お粥の具材、1Lのットボトルの水を抱えて、またチャニョルさんの家へ戻る。
・
・
・
「チャニョルさーん、お粥作りましたよー」
寝ているチャニョルさんを揺すって起こす。
「ん・・・」
「1口でもいいから食べて、薬飲まないとっ」
そう言うとチャニョルさんはゆっくりと上体を起こし、
「・・・あ」と言いながら口を開けた。
・・・ん？もしや、これは、あ〜んしろ、と？
このくるくるパーマ・・・病人だからきつくは言えない・・・。
「は、はい・・・あーん」
戸惑いながら彼の口元にスプーンを持っていく。
パクッ。モグモグ
チャニョルさんは寝起きだからか静か〜に食べる。
そして、また口の中が空になったら口を開けた。
その様子がなんか可愛いって思ってしまった。
体は随分とデカいけど、顔は幼いから子供みたいに可愛くて。
「チャニョルさんって意外に可愛いんですね」
気が付くと、本音がポロッと出ていた。
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にいな(プロフ) - と、とても面白いです〜（ ; ; ） 二章も楽しみにしてます！頑張ってください。 (2017年2月28日 17時) (
レス) id: c23700d7a7 (このIDを非表示/違反報告)
めん(プロフ) - ペコさん» 日課に・・・！嬉しいです(><)！今後は更新速度が遅くはなりますが、楽しみにしていただけるよう頑張ります！ (2017年2月28日 16時) (レス) id: 52417d9b0d (このIDを非表示/違反報告)
めん(プロフ) - まるさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです！ (2017年2月28日 16時) (レス) id: 52417d9b0d (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - こんばんは！仕事から帰ってきて更新されてるかなって見るのが日課になってました！チャニョルにキュンキュンしちゃいました(*^^*)ベクペンなんですが、ついついハマって読んでしまってます！ (2017年2月28日 1時) (レス) id: d2f2d687fb (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 毎日楽しみに待っています、無理せずに更新よろしくお願いします。 ホントに面白くてドキドキです。 (2017年2月27日 22時) (レス) id: efad14a470 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めん | 作成日時：2017年2月10日 3時
