電話 ページ39
A Side.
いつものように仕事をしていた時、ベッキョンからチャットが来た。
”今日、帰国しまーす♪”
え！今日なんだ！
長いようで早かった2週間。
これでベッキョンとの写真交換も終わっちゃうのかぁーと少し寂しく感じながらも、
”そうなんだ！気をつけてね”と送る。
すると、すぐにチャットの代わりに電話が掛かってきた。
「へっ！？」
咄嗟のことで大きな声が出てしまい、近くのデスクにいるスンさんが「どうした？」と言わんばかりの顔で覗いてきた。
「な、なんでもないですぅ〜！」
携帯を持って慌てて廊下へと出る。
「も、もしもし？」
『あ、しもしも〜？A？？』
『え？なんて？』
『ふははっ、これ、日本で流行ってるギャグらしい！今、大丈夫だった？』
「へ、へぇ〜うん。どうしたの？」
いや、すごくビックリしたけど。
『ん〜・・・
ただAの声を聞きたかっただけじゃ理由にならない？』
「えっ・・・」
私の声を聞きたかった・・・？聞き間違いじゃないよね？
『・・・やっぱり迷惑だった？』
「め、迷惑じゃないよ！ただ・・・少しビックリして」
『あはっ、だよねっ』
「今から飛行機？」
『そうそうー、もう少しで乗るよ』
「気をつけてね」
『うん、ありがとっ。それで、あのさ・・・』
「うん」
『すぐにってわけじゃないんだけど、良かったら・・・俺と何処か出かけに行かない？』
「・・・へっ？」
『いや、ただ、ご飯食べに行くとかでもいいし！お土産も買ったからさ、渡したくて・・・ダメかな？』
ふと、友達が少なくて・・・と言っていたベッキョンの顔を思い出す。
別に悪い人じゃなさそうだし・・・
こらっ、流されちゃ駄目でしょう？
お土産を買ってきてくれてるんだよ？
お土産なんか勝手に向こうが買ってきただけでしょーが。
脳内で繰り広げられる会議。体感10秒程度。
ええぃっ、やかましい！
何をためらうことがあるんだ、24歳にもなって。
ただ、ご飯食べに行くだけだもん！！
「うん、行こう。楽しみにしてるね！」
『え！本当？？やったー！！じゃあ、また連絡するから！』
そうして電話が終わる。
「はあぁ・・・」
言ってから焦り出すの本当にやめたいと毎回思う。
なんて成長がないのだろうか。
もともと出不精だから、あまり人と会うのも話すのも得意じゃない。
あ、これを機に直していけばいいんだ！
「いや、そんな簡単に行くわけない・・・」
頭を抱えながら仕事へと戻った。
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にいな(プロフ) - と、とても面白いです〜（ ; ; ） 二章も楽しみにしてます！頑張ってください。 (2017年2月28日 17時) (
レス) id: c23700d7a7 (このIDを非表示/違反報告)
めん(プロフ) - ペコさん» 日課に・・・！嬉しいです(><)！今後は更新速度が遅くはなりますが、楽しみにしていただけるよう頑張ります！ (2017年2月28日 16時) (レス) id: 52417d9b0d (このIDを非表示/違反報告)
めん(プロフ) - まるさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです！ (2017年2月28日 16時) (レス) id: 52417d9b0d (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - こんばんは！仕事から帰ってきて更新されてるかなって見るのが日課になってました！チャニョルにキュンキュンしちゃいました(*^^*)ベクペンなんですが、ついついハマって読んでしまってます！ (2017年2月28日 1時) (レス) id: d2f2d687fb (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 毎日楽しみに待っています、無理せずに更新よろしくお願いします。 ホントに面白くてドキドキです。 (2017年2月27日 22時) (レス) id: efad14a470 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めん | 作成日時：2017年2月10日 3時
