チャニョルの人形-2 ページ34
A Side.
スンさんがSMEの担当者と話があると言い、会議室から出ていった。
「・・・何を考えてるんですか？」
「何もないよ。なんで？」と、笑顔で彼は返してくる。
こ、怖い・・・。
「・・・私より、スンさんの方がチャニョルさんの要望に答えてくれると思いますが」
そう答えると、彼は持っていた人形を置いてから
「へー、仕事一つも出来ないんだ？やっぱり新人に任せるのは不安になってきたー」
と、私を馬鹿にしたように言った。
なっ、このくるくるパーマァッ！！
「い、いえ！私がチャニョルさんの期待以上のものを作らせて頂きますっ！」
喧嘩を売ったことを後悔させてやるくらい良い人形を作ってやる・・・！！
「うわぁ、楽しみ〜♪」
彼はにんまりと笑ってから、
「ねぇ、そこの飲み物取ってくれない？」
と、ペットボトルが置いてある棚を指しながら言った。
どう見たって、自分の方が近くないですか・・？
と思いながら、仕方なく立ち上がり、ペットボトルを彼の元へと運ぶ。
「はい、どうぞ」
と、ペットボトルを彼に差し出した時、
グイッと腕を引っ張られ、そのまま彼の隣の席に座った。
「な、なに！？」
パチッ
彼の大きな目と合う。
「・・・な、なに」
「何だと思う？」
分かんないから聞いてるのに・・・本当なんなの、この人
私が立ち上がろうとすると、
「待って」
そう言って、彼は私の肩に頭を乗せた。
「えっ？」
「ちょっとだけこのままでいさせて」
彼が小さく言う。
「えっ、はい？」
「朝早かったから眠い」
「・・・いや、私は枕とかじゃないですし、それに誰かにみられたら・・・」
立ち上がろうとすると、また腕を引っ張られる。
「あーー！眠くて眠くて気持ち悪くて目眩もするーー！！」
と、私にもたれたまま、彼は大声で言った。
それにビックリして私は反射的に「わ、分かりました、分かりました」と言ってしまった。
「やった♪」
彼が目を瞑ったまま、笑ったように見えた。
・・・本当に・・なに？
強引で、少し子供みたいだったり・・・
・・・チャニョルさん、よく分からない人だ
そう思いながら、彼の方を見ると、髪から良いニオイがする。
クンクン・・・
いい匂いだぁ。どこのシャンプー使ってるんだろ？
「・・・知りたい？」
チャニョルさんが急にこちらを向いた。
自然と顔が近くなる。
「知りたいなら・・・今夜うちにくる？」
彼がいたずらっぽく笑う。
「け、結構です！」
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にいな(プロフ) - と、とても面白いです〜（ ; ; ） 二章も楽しみにしてます！頑張ってください。 (2017年2月28日 17時) (
レス) id: c23700d7a7 (このIDを非表示/違反報告)
めん(プロフ) - ペコさん» 日課に・・・！嬉しいです(><)！今後は更新速度が遅くはなりますが、楽しみにしていただけるよう頑張ります！ (2017年2月28日 16時) (レス) id: 52417d9b0d (このIDを非表示/違反報告)
めん(プロフ) - まるさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです！ (2017年2月28日 16時) (レス) id: 52417d9b0d (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - こんばんは！仕事から帰ってきて更新されてるかなって見るのが日課になってました！チャニョルにキュンキュンしちゃいました(*^^*)ベクペンなんですが、ついついハマって読んでしまってます！ (2017年2月28日 1時) (レス) id: d2f2d687fb (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 毎日楽しみに待っています、無理せずに更新よろしくお願いします。 ホントに面白くてドキドキです。 (2017年2月27日 22時) (レス) id: efad14a470 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めん | 作成日時：2017年2月10日 3時
