嘘をつく理由-2 ページ28
チャニョル Side.
ソファに座ろうとした時、ベッキョンの携帯が鳴った。
電話だったら、まだ風呂に入る手前だろうからベッキョンに持って行こうと思った。
けど、画面をみたらそんなことなど頭の中から消え去った。
”Aです。先ほどぶりですね”
「A・・・なんでアイツがベッキョンと・・・？」
そこでようやく、ベッキョンが嘘をついた理由がなんとなく分かった。
「・・・別に俺には関係ないし」
ソファに座り直して頭をガシャガシャと強く拭く。
そんな時、ベッキョンとAが笑い合ってる光景が頭に浮かんできた。
それだけですごくむしゃくしゃするのは何でなんだ。たかが女ひとりのことで。
「・・・・あの時、無理やりでもキスすれば良かった」
・
・
・
ベッキョンが風呂から出てきた後、寝ていたセフナを起こして風呂に行くよう促す。
セフナはブツブツいいながら風呂へと向かっていった。
「くうーやっぱり、風呂上りはコーラに限るぅっー！」
そう言いながらベッキョンは、左手を腰に置いて、右手でコーラを飲んだ。
「ベッキョン、さっき携帯鳴ってたよ」
「えっ！まじか！」
ベッキョンが嬉しそうに携帯を手に取る。それを横目に見て、わざと聞いてみる。
「なんでそんなに嬉しそうなんだよ？一体誰から？」
「えっ！？俺、嬉しそう？へへっ、何にもないよ〜」
どうみても嬉しそうだろうがっ。隠しきれてねーよ、幸せが漏れ出してるつーの。
「なんだよ〜俺ら友達だろ〜？」
俺も負けじと笑顔で聞き続ける。
「な、何にもないよ、チャニョリの勘違いだって！」と言って、ベッキョンは廊下へと逃げて行った。
「・・・・・俺が最初に会ったのに」
自分のものが他人に取られたようなそんな淋しい気持ちになる。
なんでこんな気持ちになるんだ・・・。
こんなんじゃ、まるで俺がAのこと・・・
「あーっ！！どうでもいいわっ。寝よ」
髪は濡れたままだったけど、そのままベッドにドサッと飛び乗った。
たぶんこのモヤモヤは、飼い犬が別の飼い主にばかり懐いて淋しいみたいな感じだ。
きっとそうだ。
そう思いながら、俺は瞼を閉じた。
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にいな(プロフ) - と、とても面白いです〜（ ; ; ） 二章も楽しみにしてます！頑張ってください。 (2017年2月28日 17時) (
レス) id: c23700d7a7 (このIDを非表示/違反報告)
めん(プロフ) - ペコさん» 日課に・・・！嬉しいです(><)！今後は更新速度が遅くはなりますが、楽しみにしていただけるよう頑張ります！ (2017年2月28日 16時) (レス) id: 52417d9b0d (このIDを非表示/違反報告)
めん(プロフ) - まるさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです！ (2017年2月28日 16時) (レス) id: 52417d9b0d (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - こんばんは！仕事から帰ってきて更新されてるかなって見るのが日課になってました！チャニョルにキュンキュンしちゃいました(*^^*)ベクペンなんですが、ついついハマって読んでしまってます！ (2017年2月28日 1時) (レス) id: d2f2d687fb (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 毎日楽しみに待っています、無理せずに更新よろしくお願いします。 ホントに面白くてドキドキです。 (2017年2月27日 22時) (レス) id: efad14a470 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めん | 作成日時：2017年2月10日 3時
