エレベーターの中で-3 ページ17
A Side.
コンシェルジュ「2107号室ですね、少々お待ちください」
「はい、すみません・・・」
ちゃんとお礼もできずに、部屋を出てきちゃった・・・。まあ、また日を改めて菓子折りとか持っていこ。
目の前を見ると、チャニョルさんと先ほどの綺麗な女性がエレベーターから下りてこちらに向かって来ていた。
なんというタイミング・・・
目を合わせないようにしなくちゃ・・・
彼女に誤解とかされなかったかな・・・腕組んで歩いてるし、たぶん大丈夫か・・・
パチッ
目が合ってしまった・・・
私はすぐに目を逸らした。二人はそんな私の横を通り過ぎていく。
あんな風に目を逸らすなんて、ちょっと失礼だったかな・・・。
そんなことを考えていたら、コンシェルジュさんが戻ってきた。
「お待たせいたしました。2108号室のスペアキーでございます。後日、お返しください」
「あ、ありがとうございますぅ！！」
待ちに待ち望んだ鍵を受け取り、エレベーターへと向かった。ちょうど1Fに着いていたので、すぐそれに乗り込む。
そして、21Fを押したとき、正面玄関の方からチャニョルさんが戻ってくるのが見えた。
これは不味い。
私は、閉まるボタンを連打した。
けれど、何故だかチャニョルさんもこちらに向かって走ってくる。ヒィィィィ・・・
ガチャン
閉まりかけた扉の間にチャニョルさんの足が入ったことで、再度扉が開く。
チャニョルさんが中に入ってきたときに、また目が合った。
が、また逸らしてしまった。
エレベーターの中は、気まずい空気が流れる。そんな中、チャニョルさんが最初に口を開いた。
「なんで急にそんな他人行儀なわけ？」
「えっ、いや、別に・・・」
「ふーん。命の恩人にそんな態度とるんだ」
・・・正論過ぎて返す言葉がない。
「昨日は本当にありがとうございました。どうやってお礼をしたらいいか・・・」
芸能人だから、すごく高いものをせびってきたらどうしよう・・・。
「で、でも、あんまり高いものとかは買えないけど・・・」
チャニョルさんの顔色を伺いながら言った。
けれど、彼が何を考えているのか全く読めなかった。
「じゃあ・・・キスしてよ」
「・・・へ？」
な、何を言ってるのこの人。
チャニョルさんは、私の目の前に来て、私の顔の横に両手をついた。
鼻と鼻が擦れるくらい近くなった。
チャニョルさんの大きな目を見つめていると、
そのまま吸い込まれてしまうんじゃないかって、
少し怖くなった。
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にいな(プロフ) - と、とても面白いです〜（ ; ; ） 二章も楽しみにしてます！頑張ってください。 (2017年2月28日 17時) (
レス) id: c23700d7a7 (このIDを非表示/違反報告)
めん(プロフ) - ペコさん» 日課に・・・！嬉しいです(><)！今後は更新速度が遅くはなりますが、楽しみにしていただけるよう頑張ります！ (2017年2月28日 16時) (レス) id: 52417d9b0d (このIDを非表示/違反報告)
めん(プロフ) - まるさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです！ (2017年2月28日 16時) (レス) id: 52417d9b0d (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - こんばんは！仕事から帰ってきて更新されてるかなって見るのが日課になってました！チャニョルにキュンキュンしちゃいました(*^^*)ベクペンなんですが、ついついハマって読んでしまってます！ (2017年2月28日 1時) (レス) id: d2f2d687fb (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 毎日楽しみに待っています、無理せずに更新よろしくお願いします。 ホントに面白くてドキドキです。 (2017年2月27日 22時) (レス) id: efad14a470 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めん | 作成日時：2017年2月10日 3時
