TVのなか-2 ページ13
A Side.
「じゃあ、失礼します」
立ち上がろうとした時、ギュッと手を掴まれた。
「え？」
「・・・ベッドはここにしかないから、ここで寝ればいい」
チャニョルさんは背を向けたまま言った。
「で、でも・・・」
ゴロン
チャニョルさんがこちらを向く。
「何？何かされると思ってる？」
「んなっ！」
「それとも、何かされたいの？」
チャニョルさんの手が私の顔に伸びてきた。
「な、な、な、な！」
何言ってるのこの人。かっこいいからって・・・
「おやすみなさいっ！」
私はチャニョルさんに背を向けて寝た。
ドキ ドキ
不覚にもドキドキしている自分が恥ずかしい。
やっぱり芸能人は、みんなナルシストなんだろ
うか。
段々瞼が下がってきて、そのまま眠りについた。
・
・
・
ピンポーン ピンポーン
部屋中にチャイム音が鳴る。
「・・・ん、んん」
ガチャとドアが開く音がして、誰かの足音がする。
体をむくっと起こして目をこする。
目を開けると、1人の綺麗な女性が立っていた。
目はパッチリで、鼻も高くて色白。なにより、スタイルが良くて短いワンピースがとてもよく似合っている。
「誰よ、アンタ」
美貌にみとれていた私に、彼女は言った。
「・・・へ？私は、Aです」
寝ていたから、頭の回転が鈍っている。
「なんでチャニョルの隣で寝てるわけ？チャニョルのなんなの？」
女性が強い口調で聞いてくる。
「・・・ユリ、なんで・・」
目をやると、チャニョルさんが体を起こして頭を掻いていた。
「昨日メールしたよ〜見てくれてないのぉ？」
女性がチャニョルさんの足元に座る。
「そんなことより、この子誰なの」
女性が疎ましく私を見る。
「・・・誰って、隣に住んでる人」
チャニョルさんの必要以上以下でもない的を得た回答。
これって、どう見ても、私がいたら可笑しい図だよね。
私は立ち上がり、言った。
「すみません！お世話になりました！じゃあ！」
私はそそくさと部屋から出る。
「あ、待って、」
チャニョルさんが呼びかけたけど、私は聞こえていないフリをした。
ガチャッ
「はぁ、はぁ」
急いで出たから、息が荒い。
彼女だよね、たぶん。・・・勘違いされたかな。
その時、
？「チャニョリんち、2108だって〜」
その声とともに2人の男性が歩いてきた。
そして、私の前で立ち止まった。
？「2108、ここだ。けど・・・君は・・誰ですか？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1304人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「EXO」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にいな(プロフ) - と、とても面白いです〜（ ; ; ） 二章も楽しみにしてます！頑張ってください。 (2017年2月28日 17時) (
レス) id: c23700d7a7 (このIDを非表示/違反報告)
めん(プロフ) - ペコさん» 日課に・・・！嬉しいです(><)！今後は更新速度が遅くはなりますが、楽しみにしていただけるよう頑張ります！ (2017年2月28日 16時) (レス) id: 52417d9b0d (このIDを非表示/違反報告)
めん(プロフ) - まるさん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しい限りです！ (2017年2月28日 16時) (レス) id: 52417d9b0d (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - こんばんは！仕事から帰ってきて更新されてるかなって見るのが日課になってました！チャニョルにキュンキュンしちゃいました(*^^*)ベクペンなんですが、ついついハマって読んでしまってます！ (2017年2月28日 1時) (レス) id: d2f2d687fb (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - 毎日楽しみに待っています、無理せずに更新よろしくお願いします。 ホントに面白くてドキドキです。 (2017年2月27日 22時) (レス) id: efad14a470 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：めん | 作成日時：2017年2月10日 3時
