second love (ページ22)

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CY「…え、いいの？」

「うん、姉がどうしてもあげたいって言うから」

私は彼と待ち合わせをしたカフェで、紙袋に入れたトマトソースとチーズを渡す。

紙袋を開けて中身を見る彼を見てなんとなく落ち着かない。この間の、"少しは気になった？"発言で少し彼と顔が合わせにくかった。

あれって、"好きです"って言ってるようなものじゃん
それを言わせるとか、あざとい

CY「…ありがとう、嬉しい」

「ほんと？よかった。引かれるかなって思った」

CY「…や、だってこれ、高級品だよ。Aのお姉さんに美味しい料理作ってあげなきゃね」

「わざわざいいよ」

CY「Aにも会えるから一石二鳥だろ」

少し声が大きいせいか、周りにいた女子が私を見る

「…チャニョル、もう出よう」

「え、まだ来て30分くらいしか経ってない」

「ごめん、」

少し無理やりになったけどなんとかカフェを出る事ができた。

「…もう帰るね」

CY「……嫌だ」

「え、」

CY「…まだ7時だし。全然時間あるし
カフェいたかったのに勝手に連れ出すし」

「…怒ってる？ごめん、」

CY「…行こ、」

突然、私の肩に手を回して来たかと思えばどこかへ歩き出す彼。

「どこに？ていうか全然怒ってないじゃん」

CY「怒ってるつもりなんか無かったけど？」

「待ってよ」

CY「待たない。Aが悪い」

「ついさっき怒ってないって言った」

CY「それとこれとは別」

相変わらずほんとに勝手な人だと思う。
だけど、それを嫌じゃないって思って、許してる自分もいて。……私は多分、彼に甘い

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……連れて来られたのはカラオケ。
そして、さっきからチャニョルのカラオケ大会になっている。

CY「…やっぱ俺、歌上手いなー。歌手目指そうかな」

「目指せば？」

私が同意すると目をぱちくりとさせていて。すぐに、ううん、やめとくって笑う
……自分で言っといて何なんだ

CY「だって、歌手になったら
今みたいに気軽にAに会えなくなる。」

だから、こうして Aの傍にいられる
大学生のパクチャニョルが一番そう言って微笑んだ

まぁ、私もそう思う。傍にいてくれるから笑顔になれる

「…そうだね」

CY「そんな事言われたら益々好きになるだろ」

私の言葉1つでバカみたいに喜んで。
好き、なんて何度も何度も言うから。

______私は彼を好きにならずにはいられなくなるんだ

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