誰に愛される？ (ページ22)

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司side ページ22

あの制服に髪型に背格好。間違いねえ、この間の奴だ。
もし違ってたらって？なんて事思いながらも気付いた時には声を掛けていた。

｢ビンゴ｣
振り返った彼女はやっぱり俺が会いたかった人だった。
驚いた表情を見るのはもう初めてでは無いけど、明るい所で見るのは初めてだな。

｢フッこんな所でまた会えるとはな｣
本当にまさかだ。たまに来る俺の好きなこの場所に…彼女が…
それだけでも嬉しくなる。

A、か。驚いた顔をしたり微笑んだり頬を赤くしたり。見てて飽きない奴だ。
Aは誰にでもそんなに瞳を輝かせるのか？
益々興味が湧いてくる

自分でも驚く程サラサラと如何にもな発言してその都度目を大きくして動揺するAを見てると、自分の心の内を全て話してしまいそうで。

理性を保つ為にも、後の楽しみでAのスマホに連絡先を入れた。

｢またな、A｣
『うん、またね！司君』

この偶然の全てが嬉し過ぎた。Aの連絡先も俺の元に。
あの笑顔も、他の表情も全て独り占めしたくなった。
｢恋、か。笑｣
悪くねえもんだな。

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『…と言う事がありました！』

マ｢ええっ！司？！司だったの？！司なら同じ団地出身の奴だったよ、やっぱ楓士雄の仲間だったか｣

半分納得した様子で頷くマドカ。

『なるほど！司君もそこ出身だったんだね』

唯｢それにしても、急展開でしたね！A先輩｣

『本当にね〜、自分でもまだ夢みたいな感じだよ…』

マ｢それでさっきスマホ見てニヤニヤしてたわけね〜｣

そう、司君からの連絡が気になってちょこちょこスマホを確認してるのもしっかりマドカにバレてたみたい

あの後も司君と何通かやり取りしてて最高に幸せを感じてる今。
私、本当に好きになったんだなあ…