佐智雄side ページ16
『もうね、なんか…とにかくかっこよかったの!』
マ「どんな風によ」
『喧嘩強いのに全然不良っぽさが無くて、それに冷静沈着な感じの人でさ…それでもって凄く優しくて。途中まで送ってくれようともしたんだよね、急いでたから付き合わせるのは申し訳なくて途中で走っちゃった』
マ「走っちゃったじゃないわよ!せっっかくのチャンスだったのに!」
唯「どこの学校の人なんでしょうね…」
『白いシャツに下は灰色のズボン履いてたんだよね、もしかしたらだけど…灰色って言ったらもう1つしかない気がする』
唯「白いシャツ…灰色?私のお兄ちゃん、鳳仙ですけどよく白いシャツ着てます。もしかして…お兄ちゃんなのかな?」
マ「ええっ?!ちょ、ちょ色々聞きたいけど…え鳳仙なの?!」
唯「はい…でも、お兄ちゃんだったら良いな。A先輩とお似合いかも」
マ「こりゃすげえな」
鳳仙…唯のお兄さん?!
佐智雄side
あの後無事に家へ帰れたのだろうか。
短時間の出来事だったのにあれ以降あいつの事が気になってしまう。
もしもあいつに何か起こっていたら…それは俺の責任だ。
やっぱり無理にでも送っておくべきだったのか?
小「佐智雄、おーい、佐智雄〜」
佐「あ、悪ぃ。始めるぞ」
幹部会だと言うのにあいつの事で気を取られてしまって小田島の声に気付かなかった。
幹部会を終えて小田島以外の奴らは外に出た。
小「佐智雄、どうしたんだよ お前らしくねえぞ。ボケ〜っとしちゃってよ」
佐「そうだったか?悪ぃ、なんでもねえ」
小「ん〜?」
佐「いや、実は昨日、…って事があった。その後あいつが無事に帰れたのかが心配になっちまって」
小「なるほどね〜?まあ、佐智雄ならそういうのを気にしてるのかと思ってたよ。まあ…どうだか分かんねえけど大丈夫なんじゃねえの?」
佐「それなら良いんだが…。そいつ、唯と同じ学校らしいんだ。」
小「へえ?笑」
佐「帰ったら唯に聞いてみる。って、何ニヤついてんだよ」
小「いや〜何にも 笑」
小(佐智雄がそんなに女の子の事気にかけるなんてね〜それもう心配もだけど普通に恋しちゃってんじゃん〜)
小田島がニヤついてる理由は何となく分かってる。
恋?笑 まさかな。あいつを危険に晒す訳にはいかねえ
79人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りこ(プロフ) - この小説めっちゃ好きです。続き頑張ってください!待ってます🫶 (9月25日 1時) (レス) @page44 id: c4c1d5cc21 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:びーなっつ | 作成日時:2023年3月3日 23時