誰に愛される？ (ページ13)

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司side ページ13

『名前は…聞いてないし学校も分からないけど、その人は金髪で赤いシャツを着てたの。それですっごく強かったの！』

マ｢で？｣

『で！彼、殴ってる時は男らしくてかっこいいなって思ってたんだけど、倒し終えて私を見る時の顔は別人のように優しい顔で心配してくれたの。その、なんだろうギャップ？っていうのが凄くて…！』

唯｢そういうギャップって良いですよね〜｣

マ｢なるほどね？そりゃその強さと優しさにはやられるわ。それで、制服とかは？｣

『下は黒いズボンだったからなんとも…』

マ｢黒ね〜私の幼馴染の通ってる鬼邪高って所も黒なんだよね。よし、あいつに知らないか後で聞いてみるわ｣

唯｢でも、金髪って意外と多そうですよね…｣

鬼邪高…勿論知ってるけど鬼邪地区は歩き難いな…

司side

司｢…てな事が昨日あったんだけどよ｣

ジ｢さっすが司さん！一瞬でその方を助けたって訳ですね！いや〜かっこいい！｣

司｢おいおい笑大袈裟だって笑｣

楓｢でもなんか嬉しそうじゃねえか司！その子名前なんて言うんだ？｣

司｢いや、それがよ話しかけたらおれの顔見て数十秒ポカンとしてよ、そうかと思えば用事あるからって走って行きやがった。だから名前どころじゃ無かったんだわ｣

ジ｢つまり聞きそびれたという訳ですか…｣

司｢別に笑聞く気が無かったって言えば嘘になるけど、聞きたかったって訳でも無えし…次会えたら聞けば良いだろ｣

楓｢嬉しそうじゃねえか司、俺も会ってみてえな！｣

司｢はあ？なんでだよ笑お前は関係無えだろ？笑｣

ジ｢司さん、もしやその子に恋！しちゃってたり…！笑｣

司｢あぁ？｣

ジ｢ひぃっ！！｣

フｯ恋。か？どうだかな笑俺を見てる時のあいつの瞳に吸い込まれそうだったのは事実だったけどな。

表情がコロコロ変わって面白ぇ奴だった。ったくあんな少しの出来事なのになんで俺の脳裏にこんな焼き付いてんだよ。

あいつ、あの後大丈夫だったのか？
危なっかしそうな奴だったから心配になってる自分が居る。
これは恋なのか？自分の感情がイマイチ分かんねえ。

でなんで楓士雄が会いたがるんだよ笑
俺以外に会わせたくねえ