誰に愛される？ (ページ11)

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『……って言う事が昨日あってさ…。』

マ｢はあああー？！あんた馬鹿なの？！なんで1人であんな所通るのよ、清邦女子があんな所1人で歩いてたらそりゃあ目付けられるに決まってるでしょうが！…全く本当にあんたって子は危なかっかしいんだからさあ｣

唯｢でも、誰かに助けて貰ったんですよね？A先輩が無事で良かったです｣

『ありがとう唯。そうなの！ほんと奇跡的に助けられてさ〜』

マ｢助けられてさ〜じゃ、ないわよ！本当に何もされてないのね？！…って、何よその浮かれた顔は｣

唯｢あっ…もしかして、A先輩…｣

『えっ…？』

マ｢あんたまさか…｣

唯｢ふふっ今日のA先輩なんだかすっごく幸せそうな顔してますね｣

マ｢あんたそれは…｣

唯｢恋、ですか？｣

『えっ…！え、私そんな顔してた？！』
無言で頷く2人。
そ、そう…なのかな？

マ｢なるほど？奇跡的に助けられたどこの誰かも分からない彼に今あんたは一瞬で恋に落ちたってわけね？｣

唯｢それ、すっごく素敵ですね！なんだか私と彼氏の出会いに似てるかも…上手くいくと良いですね！｣

『えっ、いや！まだそうと決まった訳では…！』

マ｢な〜に言ってんのよ！素直に認めなさいよ、あんた今日1日浮かれた顔してるんだから｣

2人にそう言われて気付いた。

『あ、私これ完全にあの時の彼に恋してるわ。認めます。確かに思い返してみれば、彼に見惚れてた…』

マ｢あんたよくそんな状況で見惚れる余裕あるわね？！ある意味凄いわよ！｣

唯｢それで、どんな人だったんですか？｣

興味津々で無言で少し前のめりになる2人。

『えっとね』