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脇
「えっ!?Aってふぉいのセ フレやなかと?!」
『あのねー、私を何だと思ってんのよ。』
脇
「いや〜てっきりそういうお友達だと思うとったけん、悪い悪い。」
時刻は22時を過ぎ、
私も脇もいい感じに酔いが回ってきた。
脇
「トイレ貸して。」
『どーぞどーぞ。』
用を足しに席を立つ脇。
テーブルの上に
無防備に置かれた脇のスマホから
大音量で音楽が流れ出す。
『いや、うるさっ。』
画面には
“ まる ”
と表示されていた。
『脇ー、電話鳴ってるよー!』
脇
「誰からー?」
『まるって人ー!』
脇
「今行くー!」
バタバタと慌てるようにして
トイレから出てくる脇。
脇
「もしもし?うん、うん、ふぉいのスマホなら俺持っとーよ。」
どうやら絃歩のお友達からの電話らしい。
ケラケラと笑いながら
脇は話を続ける。
脇
「お、ふぉい?A知っとーやろ?たまたま電話したらAが出て、会う約束したら、偶然俺と同じアパートに住んどったんよね。んで今Aと二人で飲みよー。」
そう言った後、
絃歩に何か可笑しな事を言われたのか
またケラケラと笑って
ふぉいが代わってだって、と
私にスマホを手渡した。
『もしもし?』
ふぉい
《ちょ、A?!脇と二人で飲みよーってどういう事や?!》
『ちょ、絃歩声うるさい。』
ふぉい
《しかも同じアパートって何?!俺も今から行くけん部屋ん番号!》
『アパートは偶然だよ。てかもう遅いし、大丈夫だけど。』
ふぉい
《俺が大丈夫やないけん行く!友達も一人おるっちゃけど今すぐ行く!》
そう言うと絃歩は
ブチっと電話は切った。
『何か言うだけ言って電話切られたんだけど。』
脇
「何でお前が俺んAと飲みよーと!?って、ふぉいめちゃくちゃ必死やったけど(笑)」
『しかも何か友達連れてこれから行くとか言って。私部屋の番号教えてないけどね。』
脇
「ばり必死じゃん(笑)しかもまるも連れて来るって事ね(笑)」
『まるって二人の共通の友達なの?』
脇
「んー、まぁそういう感じかな。」
『ふーん。』
私は知らなかった。
目の前にいる脇も、
これからここに来るという絃歩も
物凄く有名な人だなんて。
“ まる ”
と呼ばれている人が
竜の事だなんて。
そして、
竜も有名な人になっているなんて。
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るい - めっちゃ楽しみです!投稿待ってまーす!^^ (2019年10月22日 20時) (レス) id: b6827fbee8 (このIDを非表示/違反報告)
おその。(プロフ) - サナさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉、励みになります。気まぐれ更新になりますが応援よろしくお願いします。 (2019年10月3日 21時) (レス) id: c0294fc290 (このIDを非表示/違反報告)
おその。(プロフ) - kg19nmさん» 応援ほんと励みになります。脇くん遂に登場しました。これからも楽しんで読んで頂ければ嬉しいです。 (2019年10月3日 21時) (レス) id: c0294fc290 (このIDを非表示/違反報告)
サナ - 凄く面白いです!更新頑張って下さい!! (2019年10月2日 1時) (レス) id: a4c43c4849 (このIDを非表示/違反報告)
kg19nm(プロフ) - おその。さん» もう、最高です、まじで応援しまくりますね!楽しみにしてます!! (2019年10月2日 0時) (レス) id: d49f66f5b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おその。 | 作成日時:2019年9月28日 15時