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ふぉい
「おーい、A?」



『っ、あれ?何だっけ?』



ふぉい
「いや、お前なー(笑)」





博多弁を聞くと嫌でも思い出す。

苦くて、切ない

私の大好きだった人との思い出を。



今でも忘れられないのは

竜以上に人を好きになれないから。





電話が来たのか

テーブルの上に置かれていた

絃歩の携帯が光りだす。





ふぉい
「あー、やべぇ忘れとった。」



『電話、出なよ。』



ふぉい
「ん、ちょっとごめんな?」





そう言って電話に出る絃歩。

男の人の声で罵声の様なものが

電話越しに微かに聞こえる。



ヘラヘラと笑いながら

僕ちょっと女の子とお茶してますー。

なんて答える絃歩。





もしやこいつ、

仕事だったんじゃ?





電話の相手はまだ何か言っている様だったが

ブチリと電話を切る絃歩。





『ちょっと、時間大丈夫なの?』



ふぉい
「少し怒られるくらいやけん大丈夫。」



『仕事なんじゃないの?』



ふぉい
「んー、まぁそんな感じ。」





そう言って

またヘラヘラと笑う絃歩に

段々と腹が立ってきた。





『私、時間にいい加減な人って嫌いなんだよね。』



ふぉい
「ちょ、こんなんでもう会わんとかなしな?」



『じゃあ仕事行ってちゃんと謝って。』



ふぉい
「したらまた会ってくれると?」



『約束するから早く行く!』



ふぉい
「了解!夜電話しまっす☆」





そう言うと嵐の様に去っていった絃歩。



テーブルの上には

彼のであろうスマホ。



気付いて直ぐに追いかけるも、

既に彼の姿はない。





きっと家族や友人から携帯を借りて

電話を掛けてくるだろう。

仕方ない、

それまで預かろう。









私はまだ、知らなかった。





この後、気になる人が出来るという事に。





絃歩と竜が友人だという事に。









竜も東京に上京してきているという事に。






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るい - めっちゃ楽しみです!投稿待ってまーす!^^ (2019年10月22日 20時) (レス) id: b6827fbee8 (このIDを非表示/違反報告)
おその。(プロフ) - サナさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉、励みになります。気まぐれ更新になりますが応援よろしくお願いします。 (2019年10月3日 21時) (レス) id: c0294fc290 (このIDを非表示/違反報告)
おその。(プロフ) - kg19nmさん» 応援ほんと励みになります。脇くん遂に登場しました。これからも楽しんで読んで頂ければ嬉しいです。 (2019年10月3日 21時) (レス) id: c0294fc290 (このIDを非表示/違反報告)
サナ - 凄く面白いです!更新頑張って下さい!! (2019年10月2日 1時) (レス) id: a4c43c4849 (このIDを非表示/違反報告)
kg19nm(プロフ) - おその。さん» もう、最高です、まじで応援しまくりますね!楽しみにしてます!! (2019年10月2日 0時) (レス) id: d49f66f5b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おその。 | 作成日時:2019年9月28日 15時

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