サネカズラ〜再会〜((カリブラ))

STORY2.5(G) ページ8

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〜ジョージside〜





「なにそれ、意味わかんないよ。」





G「ごめん、別れたいんだ。」





「遠距離っていう選択はないの？」





G「俺、アメリカ行って勉強しながらお前と付き合っていける自信ない。」





「あっそ、わかった。ジョージのバカ！！！！」









懐かしい夢を見た。





初めての彼女を俺が身勝手な理由で振った時の夢。





大好きだったはずの彼女なのに、あの頃の俺は無知でバカで、他の女とも付き合ってみたいなんて少し思ったりもして。





留学を理由に2年半付き合ってた彼女に別れを告げた。





シアトルに留学してから外国の人だったり、日本人の他の女とも付き合ったりした。





けれどやっぱり一番に好きだったと思えるのは初めて付き合った彼女で、俺は失ってから大切だったものに気付いた。









G「A…」









最後に見たAは泣いていた。
俺が、泣かせたんだ。





携帯の連絡先にはまだ、消せずにいるAの電話番号。





でもあんなに傷つけておいて、今更だろって。
番号だって変わってたりするかも。
それに、もう新しい彼氏が出来てるよな。
もしかしたら結婚してもう子供がいたりとか。





そう思うと、怖くて電話なんてかけられなかった。





けれど、もしかしたら。
Aから電話がかかってくるかも、なんて淡い期待を抱いて電話番号を変えずにいる俺。









G「バカだよな〜ほんと。」





J「誰がバカだって？」





G「うお…っ！？お前帰ってたの？」





J「たった今帰ってきたわ。」









一目惚れした子とデートをしてきたというジローは、もうご満悦で。





いつも買ってこないくせに、俺にお土産なんてプリンを買ってきた。





なんだよわかりやすいやつ。









J「んじゃ俺寝るわ〜。」





G「おー。」









この時の俺は知らなかった。





ジローが一目惚れした相手が
俺が今も想いを寄せているAだなんて。









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