18 ページ18
.
飲み物を入れリビングに戻ると、イケメンに囲まれキャッキャしているお母さんが二人に私が遊び歩いていた話をまだしていた。
別に遊び歩いていたといっても、飲んだり騒いだりであって、変な意味ではない。
本当に、変な意味ではない。
「Aはいい人いないの??」
「え?いないけど」
「こんなイケメンに囲まれてるのに…!?」
「家政婦ってそんなもんでしょ」
3人分のお茶をテーブルに置き、仕事するからといって私はお風呂場へ向かった。
お母さんとJ-HOPEさん、ジミンさんの声をBGMにお風呂をガシガシ洗う。
あなた達がAのこと貰ってくれたらいいのにー!!
ジミンちゃんも可愛いけど
J-HOPEちゃんも可愛いわー!!
というお母さん。
やめてくれ。こいつら変態なんだよ…。
オンマよ…。私は普通の人と結ばれたいよ…。
「A…」
「っわ…!!…ジンさん??」
「A…!!」
「ちょ……んん…ッ」
いつの前にか仕事から帰ってきていたジンさん。
音もなく後ろに立たないでくれ…!!
びっくりしている私に構うことなく、肩を掴んできて引き寄せると、そのまま唇を重ねてくる。
急なことにびっくりだし。
お風呂掃除でぬれている私が押し返して、ジンさんがぬれて風邪でも引いたら私の責任だし。
行き場のない両手と体を硬直させる。
「や…ッ…ん」
何度も繰り返しされる口づけに声が出せない。
軽いやつならまだしも、深い…!!!!
早く終わってくれ…!!!!
「え…???」
「っ…お母さん!!」
「お母さん??」
「あ…おトイレ探してて…。ごゆっくりどうぞ!!!」
「違うから…!!!!」
深い口づけをやられているところを偶然入ってきて、でていこうとするお母さんの肩を掴む。
オンマの肩がぬれようが知るか。これは誤解なんだ…!
「誤解だよ…!!!」
「いい人いるんじゃない…!!」
「そうじゃないから…!!!」
「そうじゃないってどうなのよ!!!」
「だから…これは…。挨拶だよね。ね!!!」
「え??あ…うん」
「挨拶でキスなんてしないでしょ!!」
Aにいい人いたなんて!!!ってきゃーって言いながらトイレを探しに行ったお母さんを、朝から仕事でいなかったジンさんは目を丸くして見つめていた。
説明がめんどうくさくなりそうだ…。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1468人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
s - さいっこー‼︎ (2022年3月11日 22時) (
レス) @page19 id: 084c1552d5 (このIDを非表示/違反報告)
コペルニクス(プロフ) - あー！もう好きです！何回も読み返してしまいました❤️応援してます😊 (2022年3月5日 23時) (レス) @page19 id: 2317c4d558 (このIDを非表示/違反報告)
nanakonanako062(プロフ) - 続き楽しみにしてます ^^ (2019年10月14日 7時) (レス) id: 0ed0c91eab (このIDを非表示/違反報告)
あおい - 続き楽しみにしてます！ (2019年10月5日 17時) (レス) id: 8deb330fcb (このIDを非表示/違反報告)
watanuki - なんかの子お話ネタ系も入っててすごい好きです笑笑えちえちしてますしね！(え)応援してます！ (2019年9月30日 6時) (レス) id: 52141f64f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゃんり | 作成日時：2019年9月28日 16時
