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『あー…そうだ、よければなんですけどね』
絶望に突き落とされた私は落胆していると、電話先の人が続けて喋りだした。
『ソウルよりちょっと離れたところなんですけど、そこも家政婦募集しててですねぇ…』
「行きます行きます!!どこへでも行きますよ!!」
『あ、ああ…じゃあ。お願いします、ね』
少し食い気味に答えると、なんだか引いたような返事で承諾を得ることができた。
また後で連絡します。といい電話先の方から通話は切れる。
うぇーいなんて、
喜びのダンスを踊っていた。
その時の私を恨む。
.
そして数日後。バイト開始当日。
電話先の人と住み込みバイト先に向かうこととなり、その場所へ向かう。
すると、スーツをバッチリ決め込んだ携帯を見つめるお兄さんが一人いた。
いやまさか、この人が電話の人なのか?
そわそわしながら右往左往していると、携帯から視線を外し、挙動不審な私と目があった。
「Aさん…ですか?」
「あ、はい、そうです」
「あぁ…………女性でしたか」
「え…?」
「いやまあそうだよな…Aとか女だよな…」
「はあ…?」
「でも声が…男だと思ったなあ」
「よく間違えられるんですよね〜」
ははーと私が笑うと、がっくし肩を落としてやっちまったよ感を溢れ出させる。
え、なんなんだ?
よくわからないんだけど。
うーんうーんって何かを考えながら、とりあえず行きますか、ってことになり、高級感あふれる車に乗せられた。
私が就職できなかった話をすると、男の人はえらく感動して、絶対に働かせてあげるからね…なんて涙ぐみながら言われた。
涙腺弱すぎか。
数時間車を走らせ、ついた先は全く知らない土地だった。
ソウルからほんの少しだけ外れたところで、一軒一軒の家がでかいのなんの。
一軒の家の駐車場に車を止めると、私の多い荷物をいくつか持ってくれた。ただの紳士。
「あれ、ヒョン??今日午後からじゃなかった??」
「いや、お前らに紹介したい人がいるんだ」
玄関先で靴を脱いで揃えていると、向こうの方でワイワイガヤガヤと騒がしい感じがする。
結構人数多いのかなーなんて呑気に考えながら、私は扉の先に立つ電話の人の近付いていった。
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s - さいっこー‼︎ (2022年3月11日 22時) (
レス) @page19 id: 084c1552d5 (このIDを非表示/違反報告)
コペルニクス(プロフ) - あー！もう好きです！何回も読み返してしまいました❤️応援してます😊 (2022年3月5日 23時) (レス) @page19 id: 2317c4d558 (このIDを非表示/違反報告)
nanakonanako062(プロフ) - 続き楽しみにしてます ^^ (2019年10月14日 7時) (レス) id: 0ed0c91eab (このIDを非表示/違反報告)
あおい - 続き楽しみにしてます！ (2019年10月5日 17時) (レス) id: 8deb330fcb (このIDを非表示/違反報告)
watanuki - なんかの子お話ネタ系も入っててすごい好きです笑笑えちえちしてますしね！(え)応援してます！ (2019年9月30日 6時) (レス) id: 52141f64f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃんり | 作成日時：2019年9月28日 16時
