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今日も今日とて、バイトを探す日々に明け暮れていた。
「低学歴で高収入とか、ないよなー」
「…ないでしょ」
「オンマぁ〜、夢がないよぉ〜」
「もー早く家出ていってほしいわ!!」
「サラッとひどい!!」
「…大学出てからのあんたと言ったら…遊んでばっかで!!」
説教が始まりそうになった母から逃げるように、見ていたバイト雑誌を持って自分の部屋へと走る。
後ろから、適当なところで働きなさい!!!!!!という怒号を無視して、私は部屋の扉を閉めた。
大学を卒業して、就職先をちゃんと見つけていた私だったけれど、
まさか、まさかの、就職するその数日前に、その会社は倒産。
呆然とする私を横目に、周りの子たちは就職していき、大学の先生でさえ、死んだような目でごめんなとしか言ってくれなかった。
私の就職先はどうするんだ…。
そんな現実を目の当たりにした私にはもう、
遊ぶ!!!!!!
しか出てこなくて、毎日遊びまくった。
遊びまくって、遊びまくって。
気づいたら、私の歳は２０後半。
そりゃもう…、焦ったね。
金もなければ、男もいない。
これからもずっと親のスネかじって生きていくのか??
という話を母にした途端、どこからともなく出てきたバイト雑誌を目の前に立つ叩きつけたのだった。
ペラペラと雑誌を流し見していると、
「家政婦募集…。住み込み可…。
お、時給も高いじゃん。しかも、ソウル。遊びもいけんじゃん」
家事はある程度できる私には優良物件。
ふぅ!!と叫びそうになるのを抑え、バタバタと階段を降りて母にそれを見せた。
「早く電話しなさい!!!!」
と、怒鳴られた。
なんとも理不尽な。
はいはい連絡しますよーなんて適当に答えて、珍しくドキドキする胸を抑えて携帯に手を伸ばした。
『はい、もしもし』
「あ、あ、あの、求人…見たものなんですけども…」
『え、求人?』
「え、ぁ…はい。求人に家政婦って…」
『…ああ!!家政婦募集ですね!!!』
「そうですそうです!!」
『いやーすいません。もう募集終わってましてね。それ半年前の求人だと思うんですが』
「え…」
驚きつつ雑誌を裏返し日付を確認すると、電話先の言う通り半年前の雑誌だった。
やってくれたな、オンマよ。
睨むようにして母を見る。
すると、いつの間にかこちらを向いていた母は、忙しなく忙しいなーなんてわざとらしく呟き、ご飯の支度をしていた。
おいおい私の生活どうなった…。
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s - さいっこー‼︎ (2022年3月11日 22時) (
レス) @page19 id: 084c1552d5 (このIDを非表示/違反報告)
コペルニクス(プロフ) - あー！もう好きです！何回も読み返してしまいました❤️応援してます😊 (2022年3月5日 23時) (レス) @page19 id: 2317c4d558 (このIDを非表示/違反報告)
nanakonanako062(プロフ) - 続き楽しみにしてます ^^ (2019年10月14日 7時) (レス) id: 0ed0c91eab (このIDを非表示/違反報告)
あおい - 続き楽しみにしてます！ (2019年10月5日 17時) (レス) id: 8deb330fcb (このIDを非表示/違反報告)
watanuki - なんかの子お話ネタ系も入っててすごい好きです笑笑えちえちしてますしね！(え)応援してます！ (2019年9月30日 6時) (レス) id: 52141f64f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃんり | 作成日時：2019年9月28日 16時
