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A side
「俺はお前に協力するよ。お前の好きな相手が誰かは分からないけど…。
なんかあったら相談しろよ。」
「うん、ありがとう。」
飲み物を取りに行こうとして、一階に下りたのが間違いだった。
壁の向こう。聞こえてくる会話に、心臓がイヤな音を立てた気がする。
……そっか、ジュンも、好きな子がいるんだ。
まあそうだよね。中学生だし。恋愛の一つや二つ、するよね
『ちゃんと見極めなさいよ？』
リュジンの言葉が頭の中で流れた。
リュジン、私、ジュンの女を見極める時が来たみたい。
「…ぜったい、変な女だったら追い出そう」
そう意気込む反面、どこかショックを受けた部分もあった。
あんなに可愛がってる弟に好きな人がいるのが、少しイヤだった。
ほんとブラコンだなぁ自分。うんざりしちゃう。
自分に頭を抱えながら冷蔵庫を開けると、急に後ろが騒がしくなった。
「もうそろそろ帰りますね！おじゃましました〜」
どうやらお友達二人が帰るみたい。
まだゆっくりしてけばいいのになぁ、なんて思いながら二人を見送ることにした。
二人を笑顔で見送れば、二人とも手を振り返してくれた。
スニョン君もウォヌ君も良い子そう。ジュンに友達が出来て良かった。ホッとした。
「ごめん、うるさくなかった？」
いつの間にか隣にジュンが立っていて、私の顔を覗き込んだ。
……あれ、ジュンってこんな背高かったっけ？
「大丈夫だよ。…ってジュン、また背のびた？」
「うん…ふふ、いつの間にか姉ちゃんのことぬかしちゃった。」
出会ったときは私がジュンを見下ろしていたのに、今じゃジュンとあんまり目線が変わらない。
腕とかもゴツくなった気がするし……男の子の成長って凄まじい。
「はぁ…ジュン。もう、これ以上かっこよくならないでね」
溜息をつきながら言うと、少しの間ジュンが黙って、
「……なんで？」
と不思議そうに尋ねてきた。
「え、うーん…ジュンに変な人が寄ってきたら困るから！」
「なにそれ？寄ってこないよ」
ニコニコ笑いながら言うジュンに、困り果てる。
変な女の子が寄ってきたら大変でしょ、私もジュンも！
そんなことをモヤモヤ思い出した、受験生の夏。
いい加減勉強に集中しないと、って思う時期だった、
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名無し26313号(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます。ジュンと主人公の反応とかが可愛くて今後の展開が楽しみです！更新頑張ってください。 (2020年3月28日 21時) (
レス) id: 40840743fa (このIDを非表示/違反報告)
モノトーン - とっても面白くて可愛くてこのお話大好きです！！更新応援してますね！ (2020年3月28日 20時) (レス) id: ec5d80a5b4 (このIDを非表示/違反報告)
。 - 面白いです！今後も更新楽しみにしてます！ (2020年3月27日 19時) (レス) id: 084d5d2c2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨルの最中
| 作成日時：2020年3月24日 22時
