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ジュン side
「めっちゃ優しそうだなジュンの姉ちゃん。俺ああいう人タイプ〜」
「スニョンなんかには渡さないけど？」
「辛辣ゥ！」
ふざけるスニョンを軽く肩パンした。スニョンのタイプになってもらったら困る。
僕の姉ちゃんなんだから、誰にも渡さない。
「…そいや2組のジウォンが、ジュンのこと好きらしいよ。」
「えマジ〜！？学年一の美女ですが、ジュンさんの答えは？！」
「ノーで。」
「ですよね〜」
スマブラをしながらたわいもない会話。
こういう時間が、一番楽しい。
「なんでジュンは誰とも付き合わないの？」
ポッキーアイスを口に咥えながらウォヌが問いかけた。
「…んー、別にいらないかなって。」
「ってことは、他に好きな人でもいるわけ？」
スニョンの一言に、手が止まった。
瞬間、ウォヌにやられた。あぁもう、また僕の負けだ。
「ウォヌ強いな〜ほんと」
「話逸らすなよジュニ？実際のところどうなんだよ」
好きな人、と言われて頭にぽわん、と浮かんだのはたった一人だけ。
けど、誰かなんてこの二人には言えない。
だって、この恋はしてはいけないものだから。
「まぁ、そういうことにしといて」
「ハァ〜！？何組？誰？」
「秘密〜〜」
「なんだよもう〜ってウォヌ！ヤーアイテムとるな！」
「スニョンは俺に一歩及ばずだな」
画面にでっかく、WIN!と表示されて戦いが終わった。
今のところウォヌの三連勝。悔しい
「けどさぁ、ジュンが好きになるんなら、よっぽど素敵な人なんだろうね？」
リモコンを机に置いて、スニョンはそう言った。
あぁそうだよ。素敵な人だから、お前さっきタイプって言ったじゃん。
「んーまあね。…ほんと、素敵な人なんだ。」
恋しちゃいけない相手だけどね。って言葉はそっとしまっておいた。
好きになっちゃダメな人なのに、好きになってしまった。
姉に恋愛感情を抱くなんて、どうかしてる。
けど、僕は姉ちゃんのことが好きで、誰にも取られたくなくて
――もういっそのこと、生涯二人で暮らせたらいいのに。姉弟のままでもいいからさ。
口の中で溶けていくアイスが、ひんやりと頭を冷やした。
中学一年生の夏。初めて恋を知った。
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名無し26313号(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます。ジュンと主人公の反応とかが可愛くて今後の展開が楽しみです！更新頑張ってください。 (2020年3月28日 21時) (
レス) id: 40840743fa (このIDを非表示/違反報告)
モノトーン - とっても面白くて可愛くてこのお話大好きです！！更新応援してますね！ (2020年3月28日 20時) (レス) id: ec5d80a5b4 (このIDを非表示/違反報告)
。 - 面白いです！今後も更新楽しみにしてます！ (2020年3月27日 19時) (レス) id: 084d5d2c2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨルの最中
| 作成日時：2020年3月24日 22時
