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「ジュン！おまたせ。」
中庭にいるジュンに会いに行くと、校舎の柱にもたれかかる姿が見えた。
それだけで絵になるビジュアル。改めて自分の弟の凄さを感じてしまう。
「姉ちゃん。…って、浴衣じゃないんだ」
「動きにくいから着替えたんだ」
ジュンの隣に立つと、女の子からの視線を感じる。
……カップルって思われてるのかなあ。こんな美男子と付き合えるなら最高だ。
付き合う人はジュンみたいな人がいい、って切実に思う。
ジュンの彼女になれる子は、幸せだ。
「……姉ちゃん、僕。Ａ高受けるね。」
「…え！？ほんとに！？」
急に真面目な顔をして、ジュンがそう言った。
ジュンと同じ高校なんて、すっごく嬉しい。
「学校祭に惹かれた？」
「んー…それもあるけど。やっぱり姉ちゃんと同じとこ行きたい。」
ニコッと笑いながらそんなことを言われる。
このままなら、大学まで同じになるんじゃないかって思うけど、ジュンに甘々な私はジュンのことを全部許してしまいそう。
「そっかあ…。ジュン、勉強頑張ってね？」
「姉ちゃんのためなら、めっちゃ頑張れる。」
私の手を握って、天使のような笑顔で言うものだから、「ちょっとここ人前！」ってツッコんでしまった。
周りからみれば彼氏と彼女みたいだけど、これでも姉弟なんだよ。
……最近、ジュンの私へのシスコンぶりがさらにひどくなってる気がする。
ジュンが高校生になるまで、どうにかして姉離れさせたいけどなぁ…。
「姉ちゃん？はやくアイス食べよ？」
「うん食べる♡」
まずは私の、ジュン離れから始める必要があるみたい。
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名無し26313号(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます。ジュンと主人公の反応とかが可愛くて今後の展開が楽しみです！更新頑張ってください。 (2020年3月28日 21時) (
レス) id: 40840743fa (このIDを非表示/違反報告)
モノトーン - とっても面白くて可愛くてこのお話大好きです！！更新応援してますね！ (2020年3月28日 20時) (レス) id: ec5d80a5b4 (このIDを非表示/違反報告)
。 - 面白いです！今後も更新楽しみにしてます！ (2020年3月27日 19時) (レス) id: 084d5d2c2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨルの最中
| 作成日時：2020年3月24日 22時
