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僕の新しいお母さんは、ミナさんという人だった。
ミナさんは、僕のお母さんの親友だったみたい。
だから、僕のことを引き取ることにしたらしい。
「ジュン君、これからよろしくね。
…それで、私には娘がいて、ジュンくんの2個上なんだけど…。
ジュンくんの、お姉ちゃんになる人だから」
…お姉ちゃんなんていらないのに。
もしも性格が悪い人だったら、どうしよう。
抵抗してみたかったけど、引き取ってもらっている手前、そんなことはできなかった。
身寄りのない僕を引き取ってくれるだけ有難く思わなきゃいけない。
「ほらA。挨拶して」
ミナさんが後ろを向けば、玄関から女の人が出てきた。
僕より少し背が高くて、優しそうだった。
「…こんにちは、ジュンくん。…あの、私、弟ができてすっごく嬉しいの！
これからよろしくね。」
控えめに差し出された、白く細い手をそっと握ると、優しく握り返された。
僕はこの時、何故だか少し安心しちゃったんだ。
手から伝わる熱が、優しさを帯びているような気がしたから。
Aさんを見上げると、僕の目を見て笑ってくれた。
ドクンと胸が高鳴った。
Aさんの後ろでは、桜がひらりと舞っていて
そのまま桜を目で追うと、床にゆっくりと落ちて、地面を彩った。
花びらが舞い落ちる春の日。
僕は初めて 君と出会った。
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名無し26313号(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます。ジュンと主人公の反応とかが可愛くて今後の展開が楽しみです！更新頑張ってください。 (2020年3月28日 21時) (
レス) id: 40840743fa (このIDを非表示/違反報告)
モノトーン - とっても面白くて可愛くてこのお話大好きです！！更新応援してますね！ (2020年3月28日 20時) (レス) id: ec5d80a5b4 (このIDを非表示/違反報告)
。 - 面白いです！今後も更新楽しみにしてます！ (2020年3月27日 19時) (レス) id: 084d5d2c2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨルの最中
| 作成日時：2020年3月24日 22時
