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「おじゃましました〜」
あっという間に勉強会は終わって、もう空も暗くなる頃だった。
玄関で二人を見送ってリビングに戻ると、ジュンも二階から降りてきたのかテーブルの片づけをしてくれていた。
「ジュン！片づけ私がやるから、大丈夫だよ。」
「いいの。姉ちゃん受験生だから、僕がやる。」
「もう、いいのに……。」
どこまで天使なんだろう、この子。
ジュンと一緒にお菓子のゴミを捨てていると、ふとジュンの手が止まった。
「……姉ちゃん」
「どうしたの？」
珍しく真剣な顔で私を見つめるジュンに、思わずドキッとした。
まだ中学一年生だというのに、大人っぽくて綺麗な顔で、至近距離にこの顔があるものだから、
思わず目を逸らしそうになる。
私を見つめたままジュンは、
「今日来てたジフンさんって…姉ちゃんの彼氏なの？」
一語一語、丁寧にそう言った。
……カ、レ、シ？
「ぷっ…はは、ないない！」
ジフンが彼氏なところを想像したら思わず吹き出しちゃった。
「ジフンは仲のいい友達だよ？…もしかしてジュン、嫉妬したの？」
イヒヒ、と笑いながらジュンの頭を撫でる。
ふさふさの黒髪、なんかわんちゃんみたい。
嫉妬なんかするわけないでしょ、なんて言われると思ったのに
「…した。」
テーブルに合ったジュンの手が、私のお腹にまわって、
それからぎゅっと抱きしめられる。
フワリとジュンの匂いに包まれると同時に、私より少し背の高いジュンに、なんだかどきどきした。
……姉弟なのに、なんでドキドキしてるの私。
「…もう、可愛いなぁ」
平然を装いながらジュンの背中をさすると、抱きしめる力が少しだけ強くなった。
「……姉ちゃん。好き。」
「ん〜？お姉ちゃんもジュンが好き。」
「んー…。」
違うんだよなぁ、ってボソッと呟きながら、ジュンが私の肩におでこを乗せた。
可愛い私の弟、ずっとこのままでいてね。なんて思った日だった。
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名無し26313号(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます。ジュンと主人公の反応とかが可愛くて今後の展開が楽しみです！更新頑張ってください。 (2020年3月28日 21時) (
レス) id: 40840743fa (このIDを非表示/違反報告)
モノトーン - とっても面白くて可愛くてこのお話大好きです！！更新応援してますね！ (2020年3月28日 20時) (レス) id: ec5d80a5b4 (このIDを非表示/違反報告)
。 - 面白いです！今後も更新楽しみにしてます！ (2020年3月27日 19時) (レス) id: 084d5d2c2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨルの最中
| 作成日時：2020年3月24日 22時
