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「そ、そっか〜！いやほら、付き合ってるって話題になってたしぃ…」
「はは、僕そもそも彼女いないよ」
乾いた笑いが喉から出た。
僕は姉ちゃんのことが好きなんだから、彼女なんてできるわけないだろ。
段ボールを塗っていた手がピタッと止まる。
ふと、姉ちゃんと仲良さげに話していた美形の先輩を思い出した。
姉ちゃんと話している男子には、誰であろうと嫉妬してしまう。
姉ちゃんと話す男子なんて、僕だけでいいのに。
しっかし、彼氏ができてもおかしくない姉ちゃんだけど、一回もできたこと無いらしい。
僕が遠回しに、彼氏作らないでアピールをしてるおかげなのか。
でも、それだとしても。
姉ちゃんがこの先、一生彼氏ができないのも不満というか。
……まあ、自分以外の誰かと付き合われる方がイヤなんだけどね。
――僕が姉ちゃんのことを好きなのを知ってるのは、ウォヌだけだ。
中学生の時、ウォヌが持ち前の観察力で見抜いたらしい。恐ろしい男。
けどウォヌのおかげで、姉ちゃんのことをウォヌに相談するといつも心が軽くなる。
『ジュンが幸せになれなくてもいいんなら、ずっと好きでいたらいいんじゃない』
ってこの前ウォヌに言われたけど、
僕としては姉ちゃんを好きでいることが幸せなんだ。
誰にも理解できないこの気持ちを、どうしたらいいんだろう。
――大人になるにつれて、悩みが一つ、二つ、増えていく。
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名無し26313号(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます。ジュンと主人公の反応とかが可愛くて今後の展開が楽しみです！更新頑張ってください。 (2020年3月28日 21時) (
レス) id: 40840743fa (このIDを非表示/違反報告)
モノトーン - とっても面白くて可愛くてこのお話大好きです！！更新応援してますね！ (2020年3月28日 20時) (レス) id: ec5d80a5b4 (このIDを非表示/違反報告)
。 - 面白いです！今後も更新楽しみにしてます！ (2020年3月27日 19時) (レス) id: 084d5d2c2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨルの最中
| 作成日時：2020年3月24日 22時
