事件�� ページ9
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Hangyul side
思いっきりドアを蹴り開けると、中の様子は暗くてあまり見えなかった。
「っはぁ？！ お前！！！鍵かかってるのにっなんで！」
男が、誰かに覆いかぶさっている…？
待て。まさか
俺に向けて怒鳴る男の下敷きになっていたのは、Aだった。
首元に充てられている包丁、はだけた服、
……コイツ…
何してくれてんの ？
気が付くと俺は、そいつの首を締めあげていて、包丁が音を立てて床に落ちた。
「…っはなせ テメェ」
「あ？殺されたいのお前」
腕に力を増していくと、そいつの呻き声は大きくなっていく。
コイツの汚い手で、Aを汚したと思うと、脈拍が早くなるように怒りが募った。
「…ぶっ殺す」
自分が、何かに対してこんなにも怒ったのは初めてだった。
今まで、怒るという経験をしたことが無かった。
けど今は 目の前にいるコイツを殺すまで怒りが収まりそうになかった。
首を締めあげてから、コイツの顔はどんどん青白くなり始めて、呻き声も聞こえなくなっていった。
「ッヒョン！だめ！その人死んじゃうっ！」
「……A」
死んでもいいだろ コイツなんて
そう思って力を強めた瞬間、部屋の外から騒がしい声が聞こえた。
「っいた！ハンギョル君！」
「ちょっと！！とりあえずその人のこと離して！」
おそらく、他のメンバーから事情を聴いたスタッフさん達だろう。
慌てた様子で部屋の中に入ってくる。
「…コイツ、Aに包丁当てて脅迫してました。警察呼んでください。」
「っ分かった！おいお前！じっとしてろよ！」
スタッフさんたちは気を失った男の手を縛り上げ、無理やり別の部屋へと連れてった。
「…リハーサルの時間変更するわ。あと1時間後に変えてもらうから、二人とも少し休んでて。
…Aくん。事情を詳しく聴くのは本番の後でもいいかな？」
「…はい」
「仮眠室あるから使って。…ハンギョル君は傍にいてあげてね」
「…分かりました」
女のスタッフさんにそう言われて、頷く。
Aに目を向けると、喪失したような顔で、どこか一点を見つめていた。
Aの姿は痛々しかった。
見ていて、とても辛かった。
ゆっくりとAの傍に行き、静かに抱きしめる。
「……ごめん。早く来れなくて」
俺がもう少し早く異変に気付いて、早く来てれば。
こんな怖い思いをすることなんてなかったのにな。
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ao_314(プロフ) - NCTの供給ありがとうございます！！！！！！！！！！ (2023年4月24日 16時) (
レス) @page34 id: 646af75665 (このIDを非表示/違反報告)
じょんも娘 - ヨハンだけ手抜きの下り笑いました (2020年3月19日 16時) (レス) id: ce6d783c61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨルの最中
| 作成日時：2020年1月30日 21時
