呪文 ページ23
.
＃日本人はいらない
＃九条Aに投票するな
軽い気持ちで見始めたSNS。今思えば見なきゃよかったって後悔した。
…さんざんアンチに悩んでいた練習生も見てきた訳で、次は僕の番か、なんて考えてしまう。
日本人だし、初心者だし。
正直叩かれる覚悟はしてきたつもりだった―――けど、いざ目の前にすると身体がすくんでしまう。
…駄目だ、観るのやめよ
スマホの電源を落として考えないようにしても、
「実力が足りない」
「日本人はいらない」
「マジでいらない、降板してほしい」
「いらない」
その一言だけが僕の首をきつく締めた。
「…練習しなきゃ」
最近、その言葉を呪文のように唱えている。
練習しなきゃ、認めてもらえない。
その意識が頭を埋め尽くして、いつからか食事の時間も練習に当てるようになった。
「…ヒョン、ひるごはん」
小さな声で僕に言うジヌは、僕の事情を知っているからかどこか遠慮がちで。
「…大丈夫、たべておいで」
作り笑顔でジヌを見つめると、悲しそうな顔をして部屋から出ていってしまった。
…ごめんねジヌ。心配してくれるのは分かってるけど、僕は、練習しないとダメなんだ。
ジョンモヒョンにも、ドンピョにも、何度も「ちゃんと食べて」って言われた。
けどそのたび僕が「食べてる」なんて適当な嘘つくから、二人も諦めたみたいだった。
…拒食気味。
しかし、そんな状態になっていた人物がもう一人いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 290人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ao_314(プロフ) - NCTの供給ありがとうございます！！！！！！！！！！ (2023年4月24日 16時) (
レス) @page34 id: 646af75665 (このIDを非表示/違反報告)
じょんも娘 - ヨハンだけ手抜きの下り笑いました (2020年3月19日 16時) (レス) id: ce6d783c61 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヨルの最中
| 作成日時：2020年1月30日 21時
