1.俺にとっての <ユジン> ページ3
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(ユジン サイド)
「え、姉ちゃんが生徒会に？」
「そうなの、もう災難だよどうしよう」
僕のベッドにダイブして枕に顔をうずめる姉ちゃん。
Aヌナ、高校１年生。
容姿端麗、頭脳明晰、完璧人間……とかではなく、どこにでもいそうな女の子。
でも、どこにでもいない女の子。
ヌナの魅力は無限大だ。
それは、この15年間ともに生きてきた自分が自信を持って言えるのである。
そんなヌナの最近のお悩みは、生徒会に指名された事らしい。
どうやら生徒会はほぼ毎日放課後に仕事があるというのだ。それも今年の秋まではビッシリと。
なんだそれ、俺との時間が減るじゃん。俺にとっても災難である。
「ねえ、何で目つけられたの」
薄茶色の髪の毛、ふわふわな毛先をさらりと撫でた。
髪、のびたな。ボブも好きだけど今くらいのロングも好き。
ヌナ。俺だけのものでいいのに。なんて思いながらもそう上手くはいかないみたいだ。
「知らない。ハンビン君に気に入られてたからかな」
「は、ハンビン君？誰それ」
初耳の名前が出てきた。……いいや、初耳か？
ハンビン、という名前に聞き覚えがある。しかしそれはかなり前の記憶のようにも感じる。
なにせ、ハンビンという名前は溢れているであろう。気のせいかもしれない。
「ほら、始業式の日に言ってたでしょ、凄いイケメンの」
「……あ〜！思い出した！」
遠い記憶、ではなく始業式の日に姉ちゃんが話していたイケメン、とやらだ。
「え、そのイケメンに目つけられてたの？」
「……うん。といっても、一緒に帰ったくらいだよ？」
「で、生徒会は？」
「生徒会長がハンビン君を気に入っていて、それで……あぁもう、わかんない！」
姉ちゃんは「うぅ」と呻き声を上げながらベッドの上のウサギのぬいぐるみをパンチしていた。
姉ちゃん、モテ期到来か。
困った、何が困るって自分のライバル(邪魔者)が増えることだ。
「……ハンビン、君ねえ」
「ユジン？」
「いやぁ、姉ちゃんの学校祭楽しみだなぁって」
待ってろよ、ハンビンとやら。
うちの最凶の兄貴を連れて行って、見定めてやる。
姉ちゃんの学祭は７月。つまりあと１か月と少しだ。
手始めにまずはジウンヒョンと……あとはギュビンにも呼び掛けておくか。
カリ、と人差し指を噛みながらLINEを開いた。
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ヨルの最中(プロフ) - あゆみさん» コメントありがとうございます！励みになります〜☺️ (2023年4月2日 0時) (
レス) id: 3ee7ed234a (このIDを非表示/違反報告)
あゆみ(プロフ) - 一昨日この素敵な作品を見つけてもうここまで読んでしまいました🥹❤️大好きです！！これからも素敵なお話楽しみにしてます🫶🏻 (2023年3月26日 0時) (レス) @page47 id: d903579d41 (このIDを非表示/違反報告)
ヨルの最中(プロフ) - ゆうさん» コメントありがとうございます‼️ 嬉しいです🥲 (2023年3月25日 23時) (レス) id: 3ee7ed234a (このIDを非表示/違反報告)
ヨルの最中(プロフ) - スヨンさん» 引き続きコメントありがとうございます〜😭❕ (2023年3月25日 23時) (レス) id: 3ee7ed234a (このIDを非表示/違反報告)
ヨルの最中(プロフ) - しのさん» コメントありがとうございます🥲 ジャンハオ会長、書いていて楽しいです🥲 (2023年3月25日 23時) (レス) id: 3ee7ed234a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨルの最中
| 作成日時：2023年3月17日 23時
