43.恐怖の時間 ページ46
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ジャンハオ先輩が廊下を歩くたびに、生徒が壁側へ二方向に分かれていく。
そして、その後ろを大分距離を開けて歩く私。
ストーカーとアイドルみたいな距離間で思わず「怪しいものじゃありませんから！」と表情で表現しておいた。おそらく生徒からは、地球人に連行される宇宙人のように見えていたと思う。
ジャンハオ先輩はそんな私に気にも留めず階段を上り、三階へと昇って行った。
この隙に逃げてしまおうか、そう思って足を止めた瞬間にジャンハオ先輩は振り返る。
だから、逃げることすらままならなかった。この人、背中に目でもついているのかもしれない。
「ほら、着いたよ。入って」
ようやく縮まった距離。
ジャンハオ先輩が開くドアの上には“生徒会室”と書かれていた。
「ゲ……」
「ゲ？」
眉をピクリと動かされた。
慌てて口を慎む。
ジャンハオ先輩が開けてくれたドアの中へと足を踏み入れると、いつかすれ違ったであろう生徒会の面々がそろいにそろっていた。
「本当に連れてきた……」
「…はぁ、本当うちの会長は」
名前と顔が一致していないので誰が喋っているか分からないが、勿論歓迎ムードなどサラサラない。
「どうぞ、こっちに座って！」
細身長身、のこの人を除いては。
ずっとニコニコと微笑みながらソファまで案内してくれる。
名札には「クァンルイ」と書かれていた。クァンルイさん、この人は多分良い人だ。
「さてと、本題だね」
未だに冷たい目をしているジャンハオ先輩が私の真向かいに腰を下ろす。
他の生徒会の人達はその様子を伺うように周りに突っ立っていた。
「あ、あの……私、何かしましたか？何か、滞納し忘れました？」
「ブハッ！」
金髪のクールそうな人が噴き出していた。
笑わなくてもいいじゃない、こっちは深刻なのよ！と思いつつも睨む度胸は持ち合わせておらず、恥を隠して俯くことしかできなかった。
「はぁ、違うよ。違う」
「え？」
ジャンハオ先輩は首をふるふる、と横に振った。
「君さ……ハンビンのお気になんだって？」
「……ハ？」
ハンビン。久しぶりに聞いたその響き。
そう言えばハンビン君、生徒会じゃん！と思い出して部屋を見回すが、ハンビン君はそこに居なかった。
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ヨルの最中(プロフ) - ななさん» ありがとうございます！毎日の癒しと言って貰えて嬉しいです、、、 (2023年3月20日 10時) (
レス) id: 3ee7ed234a (このIDを非表示/違反報告)
なな - 初めまして！！ボイプラの夢小説が読みたくてこの小説に辿り着きました！毎日の癒しになってます！展開が読めなくてわくわくしています！更新楽しみにしております！！ (2023年3月17日 23時) (レス) @page50 id: 5c5df81be3 (このIDを非表示/違反報告)
ヨルの最中(プロフ) - スヨンさん» ありがとうございます‼️ (2023年3月17日 11時) (レス) id: 3ee7ed234a (このIDを非表示/違反報告)
スヨン(プロフ) - ジャンハオ先輩の登場嬉しすぎます！！更新楽しみにしてます☺️ (2023年3月14日 1時) (レス) id: 39a7c5fd09 (このIDを非表示/違反報告)
ヨルの最中(プロフ) - はにさん» 前作に引き続きコメントありがとうございます😻 (2023年3月7日 20時) (レス) id: 3ee7ed234a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨルの最中
| 作者ホームページ：https://twitter.com/Nightmonaka
作成日時：2023年3月4日 1時
