39.聞きたくない事 ページ42
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ハンビン君の連絡には、何一つ返すことができず翌日を迎えた。
朝、昼と同部屋の３人とご飯を食べたはずだけど、イマイチ記憶にない。
ボーッとしてた、その言葉通りだ。
昨日の出来事が、ずっと私の脳内を支配している。それ以外考えることができない。
気がつけば空は暗くなり、最終日の一大イベント『キャンプファイヤー』が始まる時間になっていた。
「A〜？ もう行くよ」
「あ、うん」
ミナに手を引かれて部屋を出る。
外に出ると、既に大きな焚火が燃え上がっていて、周りに多くの生徒が立っていた。
「うわ、すごいね」
「何これマイムマイムとか踊るの？」
「いや、各クラスの委員長が挨拶するくらいらしいよ。他は自由だって」
キャンプファイヤーなのに、踊りとか儀式とか無いんだ。
とりあえず奥の方の芝生に腰かけて、空気を伝わってくる熱気に手をあてるとじんわりとあたたかい。
「A」
「あ、マシュー！」
「隣良い？」
「うん……、マシュー。半袖寒くないの？」
マシューは、夜なのにTシャツだった。ジャージの上くらい持ってこればいいのに、暑がりなのか。
「寒くない。寒くなったら、A貸して」
「嫌だよ。」
マシュー、制服よりもこういうラフな格好の方が似合うな。
年上キラー、こういうギャップであまたの女性を虜にしてきたのか……。
なんて考えつつも、私の頭は本題でいっぱいだったみたいだ。
「マシュー、白女子高にいる知り合いって、」
「ん？」
「……ソヒって人？」
人は、聞きたくないことを聞こうとしてしまう。
それは聞きたくない気持ちよりも興味が勝ったから。
「……A、何で知ってるの？」
「あ、友達から聞いたって言うか……」
「そっか……そうだよ、ソヒ。
といっても、Aは知らない相手だよね」
マシューはどこか不満そうな顔をしてた。
その人の対する気持ちは分からないけど、良いものでは無い気がする。
「その人と、……いや、ごめん。なんでもない」
何かあったの？という言葉をいいかけて、やめた。
私が口を出すべきじゃないと思ったし、これ以上ソヒさんに興味があるとも思われたくない。
もう、気にしたくもない。
そう考えていたら、マシューの視線の先にハンビン君が写り込んだ。
離れているところに男友達と腰かけて、笑い合いながら何かを喋っている。
その姿を見るだけで、ドクンと胸が音をたてる。
それすらも、今は嫌だったのに。
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ヨルの最中(プロフ) - ななさん» ありがとうございます！毎日の癒しと言って貰えて嬉しいです、、、 (2023年3月20日 10時) (
レス) id: 3ee7ed234a (このIDを非表示/違反報告)
なな - 初めまして！！ボイプラの夢小説が読みたくてこの小説に辿り着きました！毎日の癒しになってます！展開が読めなくてわくわくしています！更新楽しみにしております！！ (2023年3月17日 23時) (レス) @page50 id: 5c5df81be3 (このIDを非表示/違反報告)
ヨルの最中(プロフ) - スヨンさん» ありがとうございます‼️ (2023年3月17日 11時) (レス) id: 3ee7ed234a (このIDを非表示/違反報告)
スヨン(プロフ) - ジャンハオ先輩の登場嬉しすぎます！！更新楽しみにしてます☺️ (2023年3月14日 1時) (レス) id: 39a7c5fd09 (このIDを非表示/違反報告)
ヨルの最中(プロフ) - はにさん» 前作に引き続きコメントありがとうございます😻 (2023年3月7日 20時) (レス) id: 3ee7ed234a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨルの最中
| 作者ホームページ：https://twitter.com/Nightmonaka
作成日時：2023年3月4日 1時
