28.心配の上で <マシュー> ページ31
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ハンビンは、容姿がズバ抜けているのに中学生時代も彼女を作ったことは一度も無かった。
理由は、「ずっと好きな人がいるから」と聞いていたけど、実際は女性恐怖症じゃないのか？と騒がれていたのを知っている。
だから、あのハンビンがあそこまで気にかけて執着する女の子など、これまで見たことが無い。
中学生のハンビンは、女子とも普通に話すけどそれで終わり。
ハンビンから話しかけることなんて滅多にないイメージだった。
そんなハンビンに限って女の子をもてあそぶとかは無いから、多分純粋に友達になりたいのか、本気で付き合いたいのかどちらかだと思う。どちらかは分からないけれど。
「うち、両親が傍にいないから。Aに何かあった時に助けてやれるの、俺とユジンだけなの。
もし悪い男に引っかかってたら、すぐ教えてね。これ俺のLINEだから」
「……あぁ、ハイ」
この２人の異常なシスコンぶりは、そういう背景があってのことだったかと納得する。
確かに両親がいない環境で、唯一Aを守れるのは兄弟だけか。
だからこの人は、こんなにAを心配しているんだ。
誰かに心配される経験なんてなかった自分からしたら、少し羨ましい。と思う。
Aはそんな兄弟の心配を“おせっかい”で済ませているのだろうか。
どちらの気持ちも分かるけど、この兄弟はきっとただのシスコンじゃなくて、周りをよく見た上でAを大切に想っているシスコンなんだ。
「マシュー、オッパ。夜ご飯できたよ！」
そんなことを思いながら過ごしていると、時間はあっという間でもうご飯が出来たみたいだ。
「……わぁ、Aって凄いね」
「今日はユジンも手伝ってくれたから、すぐできたの。」
食卓に並ぶのは、ユジン君の好物だというハンバーグだった。
これを毎日、やっているなんてAを心から尊敬する。
俺だったら放課後はご飯を作る気力なんて絶対にない。
『いただきます』
俺の隣にA。そして、向かいにユジン君とジウンさんが座って食べ始める。
あつあつのハンバーグを一口に切って、口に入れる。
うん……おいしい。
母さん以外の料理を食べたのなんて初めてだ。
ご飯をたべてくと、心がぽかぽかと温かくなり始める。
29.もっと、君と <マシュー>→←27.ジウンさんと僕 <マシュー>
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ヨルの最中(プロフ) - ななさん» ありがとうございます！毎日の癒しと言って貰えて嬉しいです、、、 (2023年3月20日 10時) (
レス) id: 3ee7ed234a (このIDを非表示/違反報告)
なな - 初めまして！！ボイプラの夢小説が読みたくてこの小説に辿り着きました！毎日の癒しになってます！展開が読めなくてわくわくしています！更新楽しみにしております！！ (2023年3月17日 23時) (レス) @page50 id: 5c5df81be3 (このIDを非表示/違反報告)
ヨルの最中(プロフ) - スヨンさん» ありがとうございます‼️ (2023年3月17日 11時) (レス) id: 3ee7ed234a (このIDを非表示/違反報告)
スヨン(プロフ) - ジャンハオ先輩の登場嬉しすぎます！！更新楽しみにしてます☺️ (2023年3月14日 1時) (レス) id: 39a7c5fd09 (このIDを非表示/違反報告)
ヨルの最中(プロフ) - はにさん» 前作に引き続きコメントありがとうございます😻 (2023年3月7日 20時) (レス) id: 3ee7ed234a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨルの最中
| 作者ホームページ：https://twitter.com/Nightmonaka
作成日時：2023年3月4日 1時
