ベビーフェイスに出会いました (ページ22)

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ベビーフェイス２１ページ22

Aside

花火当日

由香に言われ浴衣を着た
何だか恥ずかしいな。

髪も編み込みからお団子にして飾りを付けた

もうそろそろ時間だ。
待ち合わせはほんとは駅なんだけど、
花火で人が多いから家に迎えに来てくれるみたい

相変わらず優しいから胸が苦しくなる

チャイムがなり、玄関に行き鏡で確認してから出た

『零君、久しぶり？』

降｢A‥‥っ！！｣

『急に誘っちゃってごめんね』

降｢‥‥｣

『でも、ありがとう。付き合ってくれて』

降｢っ‥‥｣

『零君？』

固まったまま、何も発さない。
零君は心做し顔が赤いような気がする。
あ、暑いのに待たせちゃった？

そうだよね。
夕方とは言えど夏だから暑かったかな

降｢あっ、悪い、少しボーッとしてた。｣

『疲れてる？忙しい時に誘っちゃってたらごめんね？』

降｢いやそんな事ない。誘ってくれて嬉しい｣

『！そっか、よかった』

降｢浴衣、似合ってるな｣

『っあ、ありがと』

降｢行くか｣

『っうん』

浴衣が似合ってるって言ってくれて嬉しかったけど、恥ずかしくて顔が熱い。

駅に着くと人が沢山いて見失いそう

咄嗟に零君の服の裾を掴んでしまった
零君は驚いた後、私の手を掴んだ

降｢こっちの方がはぐれなくていいだろ？｣

『！うん、ありがと』

零君は私の腕を自分の腕と組ませた
はぐれないかもしれないけど凄く恥ずかしい。
零君がイケメンだから色んな人見てるし

降｢着いたぞ｣

『え？あ、ほんとだ』

降｢沢山屋台があるな｣

『パインだ！』

降｢ふっ、食べるか？｣

『うん！買ってくる！！零君は居る？』

降｢いや大丈夫だ｣

私はダッシュで向かい冷やしパインを買いに行った

小さい頃から好きでお祭りに来た時は絶対買ってる

『おまたせ！』

降｢好きなんだな、冷やしパイン｣

『うん！次はどこ‥‥』

零君を見ると射的屋を見ていた。
警察学校で銃の練習とかするだろうから、
無意識にやりたくなっちゃうのかな？

『零君！射的行こう？』

降｢え？｣

『ほらほら～！』

降｢ｸｽｯ‥‥あぁ｣

射的の景品に猫のぬいぐるみがあった。
何だか零君に似てて可愛い。

降｢あの猫欲しいのか？｣

『え、うん』

降｢わかった｣

お金を払い、銃を構える姿は警察官そのもので見入ってしまうほど。