夢の中 貴方side ページ13
…あれ?
ここはどこ…
私…
何してたんだっけ…
…あ，そうだ…
私…倒れちゃったんだ…
…センラさん…に，迷惑，かけちゃったかな…
どうしよう，どうしよう…
自分がどこにいるのかわからない…
手が，透けてる…
怖い，怖いｯ…
おば…あ，ちゃんｯ…?
うそ，なんでここにいるの…
おばあちゃん!!!
私が抱きつこうとすると，おばあちゃんは
｢来ちゃいけないよ。｣
｢まだ来ちゃいけない。｣
｢帰りんさい。｣
…どうして?どうやって…?
｢＿＿だから。ほら，帰りんさい。｣
そう言っておばあちゃんは私の肩をﾄﾝ，と押した
すると後ろにあったはずの地面がなくなっていて，
私は異空間のような，渦巻くﾓﾉに呑まれていくような気がした。
ﾊﾟｯと光が差し込んだと思えば
また暗くなって
また光が差し込んで
ちかちかと幻のように光っていた
目にはちかちかとしなかった
ただ心地よかった
私は無表情で，幻のように光る渦巻に堕ちていた…
と，想えばまたにわかに光が差し込み，
天井が見えた。
知らない，見たことのない天井
鼻にはﾂﾝと香る薬のような匂いがした
痛む身体と頭を無理矢理起こして，周りを見渡す
そこには，前髪を少しばかり黄色に染めて，爽やかな顔立ちの”センラさん”らしき人が眠っていた
…ｯえ?
『センラさんｯ!!!?』ｶﾞﾀｯ
私は驚きでベットから落ちてしまった。
その衝撃の音と声で，センラさんらしき人はﾋﾞｸｯと身体を揺らし，起きてしまった
センラさんらしき人｢あ…れ，女の子は…?｣
女…の子？
もしかして，私…?じゃないよね…。
『あｯ…あのｯ，』
聞かなきゃ，誰なのか…
センラさんらしき人｢あ!!!女の子発見!!!大丈夫?｣
『ｯあ，え，あのｯ，貴方，誰なんですか…?』
もし…もし，センラさんだったらどうしよう…。
ちがう…よね?
センラさんらしき人｢センラって言います!｣
…嘘ｯ，どうしよう，私ｯ，
『ご，めんなさいｯ!!!』
私は勢いよく頭を下げて謝罪をする
するとセンラさん…は，
センラ｢わｯ，いやいや，頭下げんでや!!!｣
『で，でも，私，センラさん，にｯ，迷惑かけちゃ，てｯ!!!』
目尻にぐっと涙が溜まり，ぼろぼろと溢れ出す
ーー
なかなか更新出来なくてごめんなさい…
評価やお気に入り登録をしていただけると嬉しいです…
その分頑張りますので…
病院 センラside→←血を吐いて倒れてる女の子。 うらたside
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作者名：くろ かみ | 作成日時：2018年2月15日 17時
