15.黄-N ページ16
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貴『……わりぃ、A、教科書忘れたから見して』
『はいはい』
貴『あとルーズリーフちょーだい』
『はい』
貴『……あとシャーペン』
『……全部じゃん！！！』
*『こら、そこ、うるさいぞ』
『すみません』
先生に謝った後貴久を睨むと貴久は両手を合わせて口パクで謝ってきた。
……絶対反省してないな。
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私たちは共学の中高一貫校の生徒。
６年間のうちに3回クラス替えがあるんだけど、
腐れ縁なのかなんなのか、増田貴久とは６年間同じクラスだ。
３年目くらいまではお互い増田くん、苗字、って呼びあってたけど
いつしかお互いに下の名前で呼び捨てで呼ぶ事に慣れた。
周りからは付き合っちゃえば？なんて言われてるけど
絶対ないない、って否定し続けてる。
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貴『A、ここわかんね、次当たるから教えて』
『自分で考えなよ？』
貴『……ジュース奢るから』
『いっつもそれ嘘じゃんか！』
貴『ほんとほんと！ガチ！』
*『こら！増田、苗字！うるさいぞ！放課後居残り掃除しなさい』
ほら、貴久といるとろくなことがない。
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貴『はー、だりぃ、、、Aのせいだぞー』
『はぁ！？絶対貴久のせいでしょ！？100パーセント！！！』
口げんかしながら2人で黒板を水拭きする。
お互い端っこから始めたから、真ん中で雑巾がぶつかる。
『……貴久、どいて、最後そこ拭くから』
貴『やだ』
『はぁ？はやく終わらせたいんだけど』
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貴『やだ』
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貴『もう少し2人で居たい』
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『……え？』
突然のことで混乱する。
この人、今なに言った……？
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貴『くそ、なんでこんなに気づかないんだよ、この鈍感、バカA』
『なに、悪口？』
貴『ちげーよ、だから、、、、あーっ、もう！』
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貴久の唇が、私の唇を塞ぐ。
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貴『お前が好きだっつってんの！』
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貴『俺と付き合えよ。返事ははいかYesだ』
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『じゃあ……』
私は返事の代わりに貴久の頬にキスをした。
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Fin.
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さとみかん。(プロフ) - 皆様へのコメント、コピペで申し訳ありません。皆様のコメントが本当に心の支えです。本当にありがとうございます。 (2016年9月25日 17時) (
レス) id: 6bae885a8c (このIDを非表示/違反報告)
さとみかん。(プロフ) - はっぴーすさん» はっぴーすさんコメントありがとうございます！続編を作る事に決めたのでパート2もよろしくお願いします♪ (2016年9月25日 17時) (レス) id: 6bae885a8c (このIDを非表示/違反報告)
さとみかん。(プロフ) - 捺季さん» 捺季さんコメントありがとうございます！続編を作る事に決めたのでパート2もよろしくお願いします♪ (2016年9月25日 17時) (レス) id: 6bae885a8c (このIDを非表示/違反報告)
さとみかん。(プロフ) - 愛祐さん» 愛祐さんコメントありがとうございます！続編を作る事に決めたのでパート2もよろしくお願いします♪ (2016年9月25日 17時) (レス) id: 6bae885a8c (このIDを非表示/違反報告)
さとみかん。(プロフ) - ▽∞なづき∞▽さん» ▽∞なづき∞▽さんコメントありがとうございます！続編を作る事に決めたのでパート2もよろしくお願いします♪ (2016年9月25日 17時) (レス) id: 6bae885a8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さとみかん。 | 作成日時：2016年7月21日 8時
