お見合い 四 ページ23
村上が退出した後の部屋、つまりAと末広の二人きりの空間。
久しくなかったこの状況に末広の頰は無意識に緩み暫し浸るが耳から僅かに聞こえる聞き慣れた声に本来の目的を思い出し、口を開いた。
末広「、、、佐k「大丈夫です」」
A「何かの任務なのでしょう？守秘義務は理解しているのでご説明いただかなくても」
末広「ち、違う、」
A「？、、、！もしかして協力要請ですか？私にできる事なら何でも言って下さい」
末広「、、、」
『ここは便乗させてもらいましょう。そういう方向で進めて下さい』
末広「そ、そうだ。任務の協力要請だ。」
A「了解です。何をすれば良いんですか？」
末広「、、、」
『恋人のフリ』
末広「恋人のフリを、、、」
A「恋人、、、ですか。分かりました、お任せ下さい」
末広「、、、。」
、、、もう分かる人もいるかもしれないが、これも作戦である。
先程から偶に聞こえる声は末広の耳につけられた超小型無線機から条野が指示を出している声だ。
調査だ何だと言って本来担当する筈であった仲居と大倉が入れ替わり、奴のお茶に即効性の下剤を仕込む。
シナリオ通りお茶に口を付けた村上は薬の効果で一時退室。
帰ってきたらきたで末広が話に割り込む。
と、本来ならばそうやって時間を潰し仲良くさせる隙を与えず時間切れを狙っていたのだが、
大倉が変装していた事もありAが上手く勘違いしてくれたので彼等も願ったりな状況になったという訳だ。
だが、一部の作戦変更に伴い問題が発生した。
それは末広が嘘が付けないという事。
先程からのややぎごちない口調はそのせいだ。
これでは村上が戻って来てから実は恋人であると二人で言ったとしても末広の不自然な言動で嘘である事がバレる。
そうなれば折角のこの巧い状況も無意味どころか一歩間違えば危機に変わる。
だがAに本当の事を言う訳にもいかない。
、、、さて、どうしたものか。
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壽(プロフ) - 糸繰 紅さん» ご指摘ありがとうございます、全く気付かなかったので本当に助かりました！また何かあれば教えていただけると嬉しいです！ (2023年2月22日 17時) (
レス) id: 46bda72861 (このIDを非表示/違反報告)
糸繰 紅(プロフ) - あの、オ/ リ/ フ/ ラ 立ってますよ.ᐟ.ᐟ違反報告の対象、低評価の原因なのでお早めの対処を〜.ᐟ外したらこのリプ消していただいて大丈夫です.ᐟ (2023年2月21日 18時) (レス) id: 2287d5e260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壽 | 作成日時：2023年2月12日 17時
