精神状態は割と大丈夫 ページ23
コツ、コツ
末広はAを抱き上げたまま彼女の自宅を目指して歩いていた。
A「、、、ごめんなさい、」
末広「?何の事だ?」
A「お手を煩わせない様に送ってもらうお話を断ったのに、結局もっと迷惑かけて、本当に情けない」
末広「?迷惑とは思っていない。だが恐怖を感じた。先生が拐かされたと知った時、生まれて初めて背筋が凍った」
A「ごめんなさい、」
末広「いや、すまない。謝らせたい訳ではないんだ。″ただ心配なのだ、″」
ーそんな顔させたいんじゃないの、ただ心配なだけ。ー
A(敦君もこんな気持ちだったのかな)
Aは何だかくすぐったい様な気持ちで胸が暖かくなるのを感じた。
A「、、、そういえば末広さん、どうやって私が誘拐された事に気付いてくれたんですか?」
ふと疑問に思った事を尋ねてみる。
感謝と罪悪感で忘れていたが、何故あんなに早く助けに来てくれたのか気になった。
末広「別れた後佐倉先生がハンカチを落としていった事に気づき追いかけたら、ごく少量の血痕と何かを引き摺った跡を見つけた。何かの事件に巻き込まれた可能性が高いと感じ、猟犬のみんなに協力を要請した」
A「成る程。、、、あ、そこのマンションです」
話していたらいつの間にか自宅付近まで来ていたらしい。
A「今日は本当にありがとうございました。助けていただいたうえ、自宅まで送ってくださって。後日改めてお礼をさせていただきます」
末広「そんなものは要らない」
A「お願いです、させて下さい」
末広「、、、では、次の非番、俺と共に出掛けてくれないだろうか、」
A「え?そんな事で良いんですか、、、?」
末広「あぁ、佐倉先生の時間が欲しい」
Aは少し驚きつつも快くそれを了承した。
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壽(プロフ) - きんぴらごぼう☆さん» そんな事を言っていただけるなんて本当に嬉しいです!更新頑張るので是非これからも見てて下さい! (2023年3月29日 14時) (レス) id: 46bda72861 (このIDを非表示/違反報告)
きんぴらごぼう☆(プロフ) - 面白すぎて一気見しちゃいました!続き待ってます!! (2023年3月29日 9時) (レス) @page43 id: c534bb58ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:壽 | 作成日時:2023年1月23日 2時