子供は成長期に会わないと雰囲気の変化が顕著 ページ15
Aside
暫くお互いに離れようとしなかったが流石に公共の場である為、一旦抱擁を解いた。
そのままうずまきでお茶をする事になり、さっきまで私が座っていたテーブル席の向かいに彼を勧めた。
どうやら乱歩さんが集合場所にここを指定したのは、ゆっくりして来いって事らしい。
A「本当に久しぶり、敦君。背、伸びたね。もうすっかり大人だ」
敦「14年だからね、背も伸びるよ」
、、、照れ笑いが凄い可愛い。
精悍な顔立ちになってはいるけど、何処となく幼さが残ってて、、、
私がそんな事を考えていたら敦君が意を決した表情でこっちを見る。
敦「、、、社長と乱歩さんがAちゃんのこと家族って言ってた。でも、あの時孤児院から引き取った人は社長達じゃなかった。、、、どういう事?何があったの??14年間、Aちゃんは何をしてどうやって生きてきたの?!」
A「敦君落ち着いて!」
敦「落ち着ける訳ないじゃないか!!」
A「!!」
敦「僕のお姉ちゃんなのに、、、僕はAちゃんの事何も知らない、、、!」
今まで我慢して溜め込んできたものが爆発したんだと思う。
敦君はポロポロと涙を流し始めた。
あの頃、孤児院にいた頃私と敦君にはお互いしかいなかった。
異能力を持っていた私達はよく地下牢に閉じ込められていて、互いに励まし合って生きていた。
そんな時、私があの軍医の男に異能力を目当てに引き取られて離れ離れ。
急な事でお別れと必ず迎えに行く意志を伝えられなかったっけ。
、、、あれ?
あいつは私を引き取る理由は異能力目当てって言ってたけど、
私はあの戦争で一度も異能力を使ってない、、、。
というか、使った所で意味がない。
私の異能力は肩甲骨から出る翼で空が飛べるというだけのものだ。
孤児院から引き取ってまで戦場で必要とする力じゃない。
なら何故、
ズキン、、、
軽く頭痛がする。
ーすまない、この戦争に勝つ為だー
ーお前の「Aちゃん!」
A「はっ、」
意識が浮上する。
そうだ、今は敦君とうずまきで再会してこの14年間の事を聞かれてたんだ。
A「あ、、、。ごめんね?ちょっとぼーっとしちゃって、」
敦「大丈夫、、、?」
A「うん、大丈夫。心配してくれてありがとう。、、、私の今までの話だよね、、、うん、聞いてほしいな」
敦「、、、。」
私は私がどうやって今日まで生きてきたのかを話す為、もう一度敦君に顔を向けた。
47人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
壽(プロフ) - きんぴらごぼう☆さん» そんな事を言っていただけるなんて本当に嬉しいです!更新頑張るので是非これからも見てて下さい! (2023年3月29日 14時) (レス) id: 46bda72861 (このIDを非表示/違反報告)
きんぴらごぼう☆(プロフ) - 面白すぎて一気見しちゃいました!続き待ってます!! (2023年3月29日 9時) (レス) @page43 id: c534bb58ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:壽 | 作成日時:2023年1月23日 2時