40 USJ其の十一 ページ49
治療を進め、緑谷と先生以外重傷がいない事を確かめる。
副委員長が人数も飯田以外いることを報告してくれた。
「ん、ありがと」
副委員長は嬉しそうに頬を赤らめる。
頼りにされた事が嬉しいらしい。
「Aちゃーん！」
敦の声に振り向けば先生と委員長を後ろに率いて手を振っている。
「煩い」
ピシャリと龍は言い、敦は睨みかえす。
そんな相変わらずな二人に言い放つ。
「喧嘩して潰されるの貴方達だからね」
私に。
それを察した敦は反論しようと開いた口を閉め、龍は顔を背けた。
二人の横を通り、校長先生に近づく。
「相澤先生が重傷です。応急処置はしてあります。あと緑谷も個性によっての怪我。その他の他の生徒の生存を確認しました。軽傷ばかりです。」
取り敢えず報告を済ませる。
はあ、閃光弾とかの補充しないと。
あのメスも捨てないと。
あースタンガン常備してよっかな。
なんて色々考えていたがそこでふと校長先生が動いていない事に気がついた。
私をじっと見つめている。
…え
校長先生？と聞こうとした時だった
「相澤君を、生徒を守ってくれてありがとう。」
急に改まってそう言われて私は困惑する。
え、え、一寸待って
校長先生が深々とお辞儀をするもんだから更に焦る。
私、先生みたいな立場だし。
「いえ、当たり前の事をしただけなので」
だから顔を上げて下さい。
そう言えばやっと先生は顔を上げる。
ほっと安堵したと同時に、疑問が生まれた。
何で私が助けたってわかるわけ？
少し考え、答えは簡単に見つかった。
はっとして二人を振り返る。
言いたい事が分かったようで敦は困った笑みを浮かべる。
龍はそれがどうしたとでも言いそうな顔をした。
ちょっと、勝手に話さないでよ。
「二人から教えてもらったよ、敵連合を追い出してくれた事。」
校長先生の声に再び先生の方へ向く。
つぶらな瞳が私を捉えていた。
「本当に、ありがとう」
でも、と先生は顔を曇らせる。
「二人から聞いた話じゃ、敵とだいぶ接触したみたいだね。狙われる可能性がある。」
ああ、と私は声を漏らす。
その事なら分かっていた。
先生も私が分かっていた事に気づいたらしい。
「分かっていて接触したのかい？何故？」
「簡単ですよ」
私は白衣のポケットに手を突っこむ。
軽く微笑んだ。
「二人を、生徒を、守るためです」
校長先生も優しく微笑み返してくれた。
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桜(プロフ) - 続きが速く読みたいです。 (2020年8月21日 16時) (
レス) id: f12f1a44ac (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - 鶴来 アリスさん» コメントありがとうございます。私も少ないかなぁ、なんて思いつつ書いてしまったので申し訳ないです。必要だったら書き換えます。どのくらいか、コメントして頂けると助かります。失礼しました。 (2019年10月30日 6時) (レス) id: af6958aa41 (このIDを非表示/違反報告)
鶴来 アリス(プロフ) - すみません、夢主って前世は成人してたんですよね？だとしたら預けてたお金2000万じゃ少ない気が…。いや私も相場が分からないのでどれくらいとか言えないんですけど…。。。 (2019年10月29日 15時) (レス) id: aa3614dbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - ヘルプからお問い合わせにいってもらって、アップロードについてから出来ると思います。試してみてください。描いてもらったので、できれば見たいという私の想いがあるのでお願いします。 (2019年8月20日 14時) (レス) id: c6187a3341 (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - Ainyamiさん» すみません、イラストは出来上がっているのですが、イラログに投稿できなくて……URL化出来ないんです。ログインしないとこれ以上は投稿できないらしいです。すみません。 (2019年8月20日 12時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ainyami | 作成日時：2019年5月13日 20時
