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ホームルームが終わり、私は龍の席を引きずり敦の隣に少し離してつける。
自分の部屋から持ってきたクッションと分厚い医学書を椅子に重ねて置く。
こうすれば二人の身長でも大丈夫でしょ。
その上にちょこんと座る二人はもはや置物のようだ。
「シャーペンが大きい…」
敦がペンケースからシャーペンを出し握る。
小さい手に不釣り合いな大きいシャーペンは小さな手で支えきれずゆらゆらと揺れている。
まあそうだろうなと思ったから。
シャツの胸ポケットから鉛筆を2本取り出し二人に渡す。
短めを選んだから大丈夫でしょ。
「あ、ありがとう」
敦は鉛筆を握るとノートの端に試しに日付を書いた。
「A」
今度は龍に呼ばれて振り向く。
龍は横にかけている自分の鞄に手を伸ばしていた。
「届かぬ、取ってくれ」
「あーはいはい」
龍の鞄から教科書類を取り机に置く。
お世話結構面倒かも。
授業が始まり、二人は座ったまま礼をする。
私は持ってきたパイプ椅子に座り後ろから二人を見守った。
時折二人に呼ばれては世話をする。
授業が終わり、休み時間に入り、移動しての繰り返し。
その間も色々2人に呼びつけられる。
「Aちゃん、その、ト、トイレどうしよう。」
「クラスの男子呼ぶから待って」
「…重い…」
「教科書持つから貸して倒れる」
「あ、消しゴム落ちちゃった…」
「あーはい」
色々と。
体力はある方だけどそれでも疲れる。
「あの…Aちゃん…」
「はい鉛筆削り」
「あ、ありがとう、ごめんね。」
手元にある鉛筆を見て理解した私は即敦に渡した。
「
「ちょっと待てよ」
…一寸イライラしてきた。
否二人にじゃない。二人は巻き込まれただけ。
この個性かけた奴間違えたとかならいいけど、故意的にだったら
私はぐっと拳を握り締めた。
問答無用で一発殴る。
「(Aちゃん怒ってる…？)」
二人は私から流れた僅かな殺意に気づいたのかビクリと肩を揺らした。
犯人捕まえてわざとか聞き出してやる。
私は密かに決意した。
「A、…！？」
名前を呼ばれて私は龍にハンカチを顔面に投げた。
二人を抱き上げて教室を出る。
「えっ、えっ？ど何処に行くの？！」
「犯人捕まえに行く」
「あっ…(犯人ご愁訴様)」
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桜(プロフ) - 続きが速く読みたいです。 (2020年8月21日 16時) (
レス) id: f12f1a44ac (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - 鶴来 アリスさん» コメントありがとうございます。私も少ないかなぁ、なんて思いつつ書いてしまったので申し訳ないです。必要だったら書き換えます。どのくらいか、コメントして頂けると助かります。失礼しました。 (2019年10月30日 6時) (レス) id: af6958aa41 (このIDを非表示/違反報告)
鶴来 アリス(プロフ) - すみません、夢主って前世は成人してたんですよね？だとしたら預けてたお金2000万じゃ少ない気が…。いや私も相場が分からないのでどれくらいとか言えないんですけど…。。。 (2019年10月29日 15時) (レス) id: aa3614dbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - ヘルプからお問い合わせにいってもらって、アップロードについてから出来ると思います。試してみてください。描いてもらったので、できれば見たいという私の想いがあるのでお願いします。 (2019年8月20日 14時) (レス) id: c6187a3341 (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - Ainyamiさん» すみません、イラストは出来上がっているのですが、イラログに投稿できなくて……URL化出来ないんです。ログインしないとこれ以上は投稿できないらしいです。すみません。 (2019年8月20日 12時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ainyami | 作成日時：2019年5月13日 20時
