番外編 幼児化の二人 ページ41
ポン、という軽快な音に対し、私には面倒事に巻き込まれたという沈んだ心しかない。
紫色の煙の中、二人は咳をしながら現れる。
幼児化した姿で。
「あー面倒」
思わず溜息をつく、何でこうなるかな。
敦と龍は私を見上げ、自分の体を見下ろし、お互いを見た。
「……は」
「……ぇぇええええ！！？？」
敦の驚愕の声が響き渡る。
敦はワタワタと自分の体を撫でくりまわした。
「嘘！？え！？どうなってんの？！」
かなり混乱しているようで自分の顔をぺちぺちと触れている。
五歳位かな。ちっさ。
龍は小さくなった自分の手を握ったり開いたりし、まじまじと見つめた。
「個性とやらか」
もはやそれ以外考えられない。
こんなんで授業なんて受けらんないし。
二回目の溜息をついて私はかがみこんだ。
私がしゃがむと調度二人と目が合わせられる。
「取り敢えず、先生とこ行くよ」
「解った」
「う、うん」
私は二人を先に行かせようとした。
後ろで何かあっても困る。
ところが二歩程歩いて敦はこけ、龍は壁に手をついた。
「Aちゃん、何か上手く歩けない」
体が追いついてないのだろう。
私はヒョイと敦を持ち上げる。
「急に縮んだからでしょ。」
「え、わっちょっと待って！」
抱き上げられた事が恥ずかしいのかパタパタと暴れる。
そんな敦はお構い無しに龍も持ち上げた。
「なっ下ろせ！」
龍も暴れる。
「歩けないんでしょ。登校時間まで後十分なんだから練習する時間なんてないからね」
さっさと先生に報告したいの。
返す言葉がないのか二人は黙った。
最初っからそうしてよね。
今更だが服まで縮んでいた。
さて、行きますか。
左腕に敦、右腕に龍の状態で私は職員室へと歩きだした。
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桜(プロフ) - 続きが速く読みたいです。 (2020年8月21日 16時) (
レス) id: f12f1a44ac (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - 鶴来 アリスさん» コメントありがとうございます。私も少ないかなぁ、なんて思いつつ書いてしまったので申し訳ないです。必要だったら書き換えます。どのくらいか、コメントして頂けると助かります。失礼しました。 (2019年10月30日 6時) (レス) id: af6958aa41 (このIDを非表示/違反報告)
鶴来 アリス(プロフ) - すみません、夢主って前世は成人してたんですよね？だとしたら預けてたお金2000万じゃ少ない気が…。いや私も相場が分からないのでどれくらいとか言えないんですけど…。。。 (2019年10月29日 15時) (レス) id: aa3614dbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - ヘルプからお問い合わせにいってもらって、アップロードについてから出来ると思います。試してみてください。描いてもらったので、できれば見たいという私の想いがあるのでお願いします。 (2019年8月20日 14時) (レス) id: c6187a3341 (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - Ainyamiさん» すみません、イラストは出来上がっているのですが、イラログに投稿できなくて……URL化出来ないんです。ログインしないとこれ以上は投稿できないらしいです。すみません。 (2019年8月20日 12時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ainyami | 作成日時：2019年5月13日 20時
