番外編 通り魔 ページ34
相澤を先頭に1-AとAは街を歩いていた。
校外学習の為、移動している真っ最中である。
それもコスチューム姿で。
敦と龍は変わらないが、クラスの皆の服を見てあれを着て歩いて恥ずかしくないのかと密かに思っていた。
Aは普段通り白衣を羽織り、二人の間を歩く。
敦はそういえば、と話し出した。
「ここら辺で通り魔が出てるらしいよ」
ほら、と指さす先にある貼り紙。
注意という文字がでかでかと赤で書かれ、見かけたら通報を、みたいな事が印刷されていた。
Aはさも興味無さそうに答える。
「同じ場所で繰り返すとか馬鹿ね。捕まえて下さいって言ってるようなもんじゃない」
「ええ…そこ…？」
「弱者と戦って何が得られる」
「うわ」
何処か違う視点からの返答に敦は引き気味の声をあげた。
一方1-Aは三人を眺めてニコニコとしていた。
「青春やねぇ」
「そうね」
主に女子が。
そんな中、葉隠が皆に囁いた。
「ねえ、あの人ちょっと変じゃない？」
彼女の手袋がそっと指すのは通りの店に立っている人物。
マスクに黒いパーカーを着、フードを被っている。
手はポケットに突っ込まれていた。
時々周りを伺うように見回している。
「…凄い怪しい」
「うん」
「相澤先生に報告しましょう」
見るからに怪しい不審者を見つけ、緊張した顔持ちになる。
女子全員の意見が一致し、先頭の相澤に言うため二、三人で話に行くことにした。
「じゃうち行く」
「私も」
その時、ゆらりとその人物が動いた。
「「！」」
一気に警戒度が上がり、女子達は様子を見る。
「男、かな」
「そうね」
体格的には男、身長はそれ程高くない。
男は先頭に向かってゆらりと歩き始める。
「言った方がいいよね」
「でも彼奴に気づかれるよ」
どうするかと会議をしている時、事件が起こった。
男が走り出したのだ。
Aに向かって。
突っ込んでいた手には包丁が握られている。
「Aちゃん！危ない避けてっ！」
「Aっ！」
名前を呼ばれてもAは振り向かない。
如何して、聞こえてない、どうしようと女子が慌て出す。
男の包丁がAに後一歩であたる。
異変に気づいた男子も叫ぶ。
男が包丁を振り上げた。
その時、男の目の前を赤黒い何かが通り、
包丁の刃が消えた。
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桜(プロフ) - 続きが速く読みたいです。 (2020年8月21日 16時) (
レス) id: f12f1a44ac (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - 鶴来 アリスさん» コメントありがとうございます。私も少ないかなぁ、なんて思いつつ書いてしまったので申し訳ないです。必要だったら書き換えます。どのくらいか、コメントして頂けると助かります。失礼しました。 (2019年10月30日 6時) (レス) id: af6958aa41 (このIDを非表示/違反報告)
鶴来 アリス(プロフ) - すみません、夢主って前世は成人してたんですよね？だとしたら預けてたお金2000万じゃ少ない気が…。いや私も相場が分からないのでどれくらいとか言えないんですけど…。。。 (2019年10月29日 15時) (レス) id: aa3614dbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - ヘルプからお問い合わせにいってもらって、アップロードについてから出来ると思います。試してみてください。描いてもらったので、できれば見たいという私の想いがあるのでお願いします。 (2019年8月20日 14時) (レス) id: c6187a3341 (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - Ainyamiさん» すみません、イラストは出来上がっているのですが、イラログに投稿できなくて……URL化出来ないんです。ログインしないとこれ以上は投稿できないらしいです。すみません。 (2019年8月20日 12時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ainyami | 作成日時：2019年5月13日 20時
