13 所持金 ページ14
「…君、何円預けてたんだい？」
「…ざっと2000万程は」
「何でそんなに持ってるんだい…」
「…職業の関係上」
裏社会だし、一応医者だったし。
「…これは私が銀行に振り込んでおくよ」
「…ありがとうございます」
何か、自分のものでもこうやって見ると他人事のように感じる。
これ、本当に私のか
あ、でも
「これで家具とか買うんでそこは大丈夫です」
「切り替え早いね君」
私ちょっとカルチャーショックが…とか言ってるけど。嫌、貴方の方が金持ちでしょうが。
「これ私の部屋に置きますね」
保健室ついでに持って行ってしまおう。
私はダンボールを四つ重ねて持ち上げた。
校長を入れた教師は目をまん丸にして私を見るけど、そんなにヤワじゃないから。
「…持とう」
「あ」
一番最初に会った先生、黒ずくめの人がヒョイと二つ攫っていく。
別に、重くないからいいんだけど。まあ厚意として受け取っておこう。
「じゃあ、気を取り直して、保健室へ行こうか」
前を行く先生方について行きながら、保健室にいる二人の事を考えた。
そろそろ起きてくるだろうか。龍は早めに起きてそうだが、敦はぐっすりかもしれない。
二人の事だ、カーテンを引いてもお互い背を向くようにして寝ているのだろう。
ああ、二人の設定はどうしようか。別世界から来ました。裏社会の人間です。探偵やってましたなんて言えるはずがない。
転校生、それが一番だろう。
他に詳しい事は話し合わければ。
一つ、問題が浮かんだ。
龍は兎も角、敦は小学校の勉強さえ危うい。
敦は孤児院出だ、日常で使うもの以外はまるで駄目だろう。
校長曰く、学校に行くのは三日後だから、
それ迄に小一から高一の前期までを
全部叩き込まなければ。
敦の泣き顔が目に見えて浮かぶので、私はふっと笑った。
「…うーん」
その頃保健室でぐっすりだった敦は寒気を感じ、布団に潜り込んだ。
「(なんかやな予感がするなぁ)」
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桜(プロフ) - 続きが速く読みたいです。 (2020年8月21日 16時) (
レス) id: f12f1a44ac (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - 鶴来 アリスさん» コメントありがとうございます。私も少ないかなぁ、なんて思いつつ書いてしまったので申し訳ないです。必要だったら書き換えます。どのくらいか、コメントして頂けると助かります。失礼しました。 (2019年10月30日 6時) (レス) id: af6958aa41 (このIDを非表示/違反報告)
鶴来 アリス(プロフ) - すみません、夢主って前世は成人してたんですよね？だとしたら預けてたお金2000万じゃ少ない気が…。いや私も相場が分からないのでどれくらいとか言えないんですけど…。。。 (2019年10月29日 15時) (レス) id: aa3614dbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - ヘルプからお問い合わせにいってもらって、アップロードについてから出来ると思います。試してみてください。描いてもらったので、できれば見たいという私の想いがあるのでお願いします。 (2019年8月20日 14時) (レス) id: c6187a3341 (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - Ainyamiさん» すみません、イラストは出来上がっているのですが、イラログに投稿できなくて……URL化出来ないんです。ログインしないとこれ以上は投稿できないらしいです。すみません。 (2019年8月20日 12時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ainyami | 作成日時：2019年5月13日 20時
