5 初めまして ページ6
Aside
本当に、世話の焼ける人達。
軽く睨めば分かりやすく顔を背ける二人、敦と龍。
二人で居るだけで直ぐこれだから、私がよく一緒に居てあげている。
私だって二人の事はちゃんと好きだけど、もう少し大人になって欲しい。
軽く溜息を吐いて、後ろを振り向いた。
二十人程の学生がビクリと体を揺らした。
あの人はさっきまで居なかったけど、先生かな。
先生は私達の事を明らかに怪しんでいる。
当たり前か、入れる筈のない所で馬鹿な二人が喧嘩(殺し合い)をしてそれを私が叱ったのだから。
まず、あの人達と話し合って色々と調べないと。
私は龍と敦を正座させたままほっておいて、生徒達の方へ向かう。
先生らしき人が生徒を守る様に前に立つ。
「名乗れ。何故ここに入れた？」
驚く程の警戒心に、何だか可笑しくなって、フッと、薄く笑みを浮かべた。
向かい合う様に立ち、しっかりと相手の目を見つめる。
簡単に、此処の情報を提供してくれる訳がない。
なら、
「取引といきましょう」
「取引…？」
「ええ」
私は手を差し出した。
「私の事を教える、その変わりに"この世界の事"を教えて欲しい」
微かに、目を細めたのが分かった。
悩んでいるらしい。
けど、元々この取引に貴方達に拒否権などない。
受けなければ私達、不法侵入者を放っておく事になる。
そんなの、学校では駄目な事だ。
「…いいだろう。受ける。但し危害を加えると直ちに通報する。」
彼は私の手を握る。
私も握り返した。
「交渉成立、ですね。構いません。それで此方からも一ついいですか。」
「…内容による」
私は後ろを指さした。
「あの二人を治療するので、保健室貸して貰えるでしょうか。」
「は…？…まあ、いい」
少し拍子抜けしたらしい、呆れたような目を向けてくる。
「ならうちの医師を使え」
私は軽く横に頭を振る。
「いえ、大丈夫です。」
私はくるりと体を翻した。
「私は医者ですから」
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桜(プロフ) - 続きが速く読みたいです。 (2020年8月21日 16時) (
レス) id: f12f1a44ac (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - 鶴来 アリスさん» コメントありがとうございます。私も少ないかなぁ、なんて思いつつ書いてしまったので申し訳ないです。必要だったら書き換えます。どのくらいか、コメントして頂けると助かります。失礼しました。 (2019年10月30日 6時) (レス) id: af6958aa41 (このIDを非表示/違反報告)
鶴来 アリス(プロフ) - すみません、夢主って前世は成人してたんですよね？だとしたら預けてたお金2000万じゃ少ない気が…。いや私も相場が分からないのでどれくらいとか言えないんですけど…。。。 (2019年10月29日 15時) (レス) id: aa3614dbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - ヘルプからお問い合わせにいってもらって、アップロードについてから出来ると思います。試してみてください。描いてもらったので、できれば見たいという私の想いがあるのでお願いします。 (2019年8月20日 14時) (レス) id: c6187a3341 (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - Ainyamiさん» すみません、イラストは出来上がっているのですが、イラログに投稿できなくて……URL化出来ないんです。ログインしないとこれ以上は投稿できないらしいです。すみません。 (2019年8月20日 12時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ainyami | 作成日時：2019年5月13日 20時
