26 コスチューム ページ27
午後、ヒーロー基礎学。
敦と芥川はジェラルミンケースを相澤から受け取った。
21、22と番号の書かれているそれを見て敦は首を傾げる。
「何ですか？これ」
最初こそ相澤の目力の凄さに怯んでいたが今では慣れ始めた敦。
芥川は相澤の格好があまりにもくたびれているのでまだ疑わしげな目線を送っていた。
「お前らのコスチュームだ。ヒーロー基礎学はそれを着ろ。」
コスチューム
その単語にピシリと体が固まる二人。
芥川に関しては気持ちを隠さず顔を顰める。
「(…あんなのを着るのか？)」
「(…絶対着ぬ)」
二人共相澤の格好や、これまで見てきたヒーローの服装を思い出し、コスチュームと言われるとあんなのを着るのかと顔を強ばらせる。
とにかく派手なのだ。相澤以外。
「デザインは清原が決めた。」
そんな二人の心情を見通してか相澤は付け足した。
敦はパチクリと瞬きをする。
「え？Aちゃん？」
自分の抱えているジェラルミンケースを見下ろすとほっと安堵の溜息をついた。
Aなら変なデザインにはしまい。
芥川も安心したようでジェラルミンケースを見下ろす顔は普段の顔だ。
「さっさと着替えてバスに乗れ」
そう言い残すなりゆらりと立ち去った相澤を見て、敦は自由だなあと心で呟いた。
敦はしっかりとジェラルミンケースを抱える。
芥川は一人じっと悩んでいた。
異能を使うにはコートが必要だがAが持っている。
今行って返して貰えるだろうか、だが時間がない。バスに乗らなければ。
結局、Aの事だから何か考えてあるだろうと期待をして思考を停止させた。
太宰さん並ではないがAも恐ろしく頭が良い。
そう考えると大丈夫な気がしてきたのだった。
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桜(プロフ) - 続きが速く読みたいです。 (2020年8月21日 16時) (
レス) id: f12f1a44ac (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - 鶴来 アリスさん» コメントありがとうございます。私も少ないかなぁ、なんて思いつつ書いてしまったので申し訳ないです。必要だったら書き換えます。どのくらいか、コメントして頂けると助かります。失礼しました。 (2019年10月30日 6時) (レス) id: af6958aa41 (このIDを非表示/違反報告)
鶴来 アリス(プロフ) - すみません、夢主って前世は成人してたんですよね？だとしたら預けてたお金2000万じゃ少ない気が…。いや私も相場が分からないのでどれくらいとか言えないんですけど…。。。 (2019年10月29日 15時) (レス) id: aa3614dbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - ヘルプからお問い合わせにいってもらって、アップロードについてから出来ると思います。試してみてください。描いてもらったので、できれば見たいという私の想いがあるのでお願いします。 (2019年8月20日 14時) (レス) id: c6187a3341 (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - Ainyamiさん» すみません、イラストは出来上がっているのですが、イラログに投稿できなくて……URL化出来ないんです。ログインしないとこれ以上は投稿できないらしいです。すみません。 (2019年8月20日 12時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ainyami | 作成日時：2019年5月13日 20時
