23 質問其の二 ページ24
食堂に入るとふわりといい香りがした。
二人に好きな物を買わせる。
敦は最後まで渋り、龍は食べなくていいと意地を張ったが、午後倒れても知らないと言いくるめた。
「頂きます」
因みに私はパスタだ、もっと言うとアラビアータ。
空いている所に三人横に座る。勿論真ん中は私だ、喧嘩するに決まってるのだから。
「おいひい！」
幸せそうに食べる敦に対し龍は静かに黙々と口に運ぶ。
似てないようで、似てるんだよな。
私は一緒に買ったアイスコーヒーにストローを刺して飲んだ。
…安い癖に美味しい。
コーヒー好きな私にとっては嬉しい事だ。
特に話しもせず、食べていると、賑やかな声が聞こえた。
「新入生君達、一緒に食べていい？」
肌がピンクの彼女は歯を見せてにしし、と笑う。
「うん、いいよ」
敦はこっちを見て良いよね？と視線で聞く。
私はコーヒーを飲みながら無言で頷いた、龍は何の反応もしなかった。
ざっと6人の女子達が周りに座る。
敦は私の方を向いて、口を開いた。
「えっと同じクラスの女の子達。それでこの子は清原Aちゃん。医者だよ。」
敦は手で私を指しながら女子達の方に向き直る。
私は軽く会釈をした。
「宜しく。同い年だから敬語はなくていい。」
女子達はやっぱり、とでも言いそうに顔を見合わせ合い、再び私の方に向く。
「私芦戸三奈！宜しくね！」
「蛙水梅雨よ。梅雨ちゃんと呼んで、ケロ。」
唐突に始まる自己紹介に私はそれぞれの顔と名前を頭に入れていく。
芦戸、蛙水、麗日、耳郎、八百万、葉隠ね。
「質問タイムいい！？」
凄いキラキラした目で見つめられる。そんなに興味ある事なのか。
「どうぞ」
「では私からいいでしょうか」
八百万性格的に敬語を使うらしい、まあいいけど。
随分優雅な人だ。お嬢様らしい。
「何故清原さんは15歳なのに働いておらっしゃるのですか？」
ゲホッと隣で敦の咳き込む音がした。
いきなりこの質問か、
私は内心溜息をついてコーヒーを机に置いて腕を組む。
「…言うと混乱すると思うからまだ言えない」
予想外の返答に面食らったようだった。
言うと色々面倒だし、説明するのも面倒。
またバレた時に言えばいい。
女子達は首を傾げていたが気を取り直したように質問を再開した。
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桜(プロフ) - 続きが速く読みたいです。 (2020年8月21日 16時) (
レス) id: f12f1a44ac (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - 鶴来 アリスさん» コメントありがとうございます。私も少ないかなぁ、なんて思いつつ書いてしまったので申し訳ないです。必要だったら書き換えます。どのくらいか、コメントして頂けると助かります。失礼しました。 (2019年10月30日 6時) (レス) id: af6958aa41 (このIDを非表示/違反報告)
鶴来 アリス(プロフ) - すみません、夢主って前世は成人してたんですよね？だとしたら預けてたお金2000万じゃ少ない気が…。いや私も相場が分からないのでどれくらいとか言えないんですけど…。。。 (2019年10月29日 15時) (レス) id: aa3614dbb5 (このIDを非表示/違反報告)
Ainyami(プロフ) - ヘルプからお問い合わせにいってもらって、アップロードについてから出来ると思います。試してみてください。描いてもらったので、できれば見たいという私の想いがあるのでお願いします。 (2019年8月20日 14時) (レス) id: c6187a3341 (このIDを非表示/違反報告)
酸素無駄遣い装置 - Ainyamiさん» すみません、イラストは出来上がっているのですが、イラログに投稿できなくて……URL化出来ないんです。ログインしないとこれ以上は投稿できないらしいです。すみません。 (2019年8月20日 12時) (レス) id: 8cc010c4ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ainyami | 作成日時：2019年5月13日 20時
