隠し事3 ページ3
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「…こっちは、俺が作ったやつなんだけど」
『え?』
隠した紙袋をごそごそと取り出す。
掴まれた手に紙袋を握らされた。
美味しいスイーツの店に来るのに手作りを渡すのもどうかと思って、と笑う彼を見て喉がきゅっと絞まる感覚がした。
悠仁の、手作り。
彼が、自分の時間を割いてこれを作ってくれた。
このような事を言ってはここに連れてきてくれた彼にも作った人にも失礼だとは思うが、どんな絶品のスイーツよりも嬉しいと思ってしまった。
あまりの嬉しさに言葉が思うように出ない。
いらなかったかと渡した物を取り返そうとする彼を慌てて静止した。
『いや、ちが…くて。手作り貰えたの、1番嬉しい…かも。ありがとう』
「…は、え?まじ?」
こくこくと頷く。
手作りとは、こんなに嬉しい物であったか。
その後もどこかそわそわと落ち着かない様子の彼に首を傾げた。
部屋に戻って意気揚々と貰った紙袋を開き、入っていた手紙を見て私が絶叫、赤面するまで、あともう少し。
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m__rr(プロフ) - お返事ありがとうございます( ´ω`*)! もしよろしければ、宿儺で書いていただきたいです..! (2021年3月16日 13時) (レス) id: 87fa9eda41 (このIDを非表示/違反報告)
花央(プロフ) - m__rrさん» わー!ありがとうございます…!勿論大丈夫です…! (2021年3月15日 11時) (レス) id: 2b70089d86 (このIDを非表示/違反報告)
m__rr(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく拝見しています(_ _*)) 突然ですが、キャラリクエストよろしいでしょうか…? (2021年3月14日 23時) (レス) id: cbad7118e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花央 | 作成日時:2021年3月6日 21時