言い訳3 ページ12
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『ぁ……12m前にいますよこれ…!』
「呪力感知して出てくるの分かってるのに怖いのか…」
彼女に纏わりついて喚く。
出てくるのが分かっていても、怖いものは怖いのだ。
呪霊は気味が悪いというか、腹が立つ。
にたにたと笑う顔に拳をめり込ませれば解決するが、お化けはそうはいかない。
というか、お化け屋敷のお化けを殴ってはいけないだろう、人である。
だが、もし本物であったら。
あるかもしれないもしもを考え、彼女の腕にしがみつく。
だって現に数メートル先の呪力が動いているのだ。
近づいてくるそれに目を固く潰れば、背中を軽く優しく叩かれた。
「通り過ぎたぞ」
『先輩…ありがあぁ!』
目を開ければ目の前に現れたのは顔。
先輩のではない、お化けのだ。
目がばっちりと絡み合うと、にたりと笑われる。
泣き喚きながらぽかぽかと先輩の背中を殴れば、楽しそうに笑った彼女の顔が見えた。
そんな顔を見て、ぴたりと動きを止める。
『……ホワイトデーなのでゆるしてあげます』
ぶすくれてそっぽを向いてそう言えば、彼女が頭をわしわしと撫でてくる。
ちらりと見上げれば、初めて見るような表情で微笑まれた。
「折角デートに来たんだから、楽しく回るぞ」
『…バレてるじゃないですか!』
お出かけって言ったのに、と頭を抱える。
素直に言えなかった事も、彼女とデートがしたかった事も、全てお見通しであったのだとぼんやり考えた。
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m__rr(プロフ) - お返事ありがとうございます( ´ω`*)! もしよろしければ、宿儺で書いていただきたいです..! (2021年3月16日 13時) (レス) id: 87fa9eda41 (このIDを非表示/違反報告)
花央(プロフ) - m__rrさん» わー!ありがとうございます…!勿論大丈夫です…! (2021年3月15日 11時) (レス) id: 2b70089d86 (このIDを非表示/違反報告)
m__rr(プロフ) - はじめまして!いつも楽しく拝見しています(_ _*)) 突然ですが、キャラリクエストよろしいでしょうか…? (2021年3月14日 23時) (レス) id: cbad7118e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花央 | 作成日時:2021年3月6日 21時