後悔7 ページ8
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「…ぁ、っは、はは」
一歩、また一歩とおぼつかない足取りで近づく。
見下ろしたその姿を見て、喉が引き攣るような感覚を覚えた。
どさり、と膝を折る。
焦点の合う事の無い、かつて目があった場所を見つめる。
震える手で君の頬に触れば、それがぼろりと剥がれ落ちた。
最早誰かも分からない体を抱き締める。
腐敗した体に俺の涙がぽたりと落ちては流れた。
「……クソ、クソが」
ぎりぎりと足元にいた蛆共を踏み潰す。
踵で潰して、捻って。
怒りと言うべきか、それとも。
感情のままに辺りを荒らす。
ひとしきり暴れた後、虚無感に襲われた俺はその場に崩れ落ちて力なく笑った。
そのまま君を抱えて。
どうやって高専まで帰ったのかなんて、覚えてはいなかった。
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花央(プロフ) - Yellowさん» わー!コメントありがとうございます…!そう言っていただけて嬉しいです! (2021年3月4日 7時) (レス) id: 2b70089d86 (このIDを非表示/違反報告)
Yellow - なにこれなにこれめっちゃくちゃ面白い!! (2021年3月3日 23時) (レス) id: 5100a3c53d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花央 | 作成日時:2021年3月2日 20時