× ページ30
▷
「…なんだよ」
むすりと不機嫌な顔をしたさとるくんが話しかけてくる。
脳裏に2週間前に会った女の子の顔が浮かんでは消えた。
さとるくんは、本当に私の事が嫌いなのだろうか。
『…さとるくん』
『さとるくん、私のことすき?』
「は?」
何を言っているんだという顔でぽかんとこちらを見つめてくる。
「おまえの事別に好きじゃないんだけど…」
『……さとるくん、お友だち減るよ』
好きじゃないんだ。
そうか、と心の中でその言葉を咀嚼していれば、目頭が熱くなる。
いつものようにへらへらと笑って誤魔化した。
『…ばいばい』
遊んだ後、またね、とは言えずにそう零して帰路に着いた。
それから二度と、その公園には行けなかった。
198人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花央(プロフ) - la19さん» ありがとうございます…!読みにくくなっていないか心配だったのでそう言っていただけると安心します…ありがとうございます! (2021年3月16日 9時) (レス) id: 2b70089d86 (このIDを非表示/違反報告)
la19(プロフ) - とても読みやすくて面白いです!お気に入りと作者登録させて頂きました(^^)更新楽しみにしてます! (2021年3月16日 8時) (レス) id: facfd92d2d (このIDを非表示/違反報告)
花央(プロフ) - はぁぶ。さん» わー!ありがとうございます…!更新頑張ります! (2021年2月21日 19時) (レス) id: 2b70089d86 (このIDを非表示/違反報告)
はぁぶ。 - (#^.^#)<(読んでいて、とても楽しいです!頑張ってください!) (2021年2月21日 19時) (レス) id: 07f592de9f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:花央 | 作成日時:2021年2月21日 16時