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嫌い?
さとるくんが、私の事を?
ぐわんぐわんと、まるで鍋を頭に落とされたかのような感覚になる。
文句を言いつつも遊んでくれるさとるくん。
お友だちだと思っていたのは私の方だけだったのかもしれない。
どくどくと心臓がなるのが分かる。
返事をしない私が気に障ったらしい。
その子は聞いているのかと激怒し始めた。
このままだと、また叩かれるかもしれない。
がばりと顔を上げて、口を開いた。
『…さとるくん本人に、聞いてから信じる』
私の、精一杯の強がり。
無理矢理口角を上げ、眉間に皺を寄せて目頭が熱くなるのを隠した。
泣き喚くでもなく、激昂するわけでもなかった私の反応が面白くなかったようだ。
怒るその子の声が遠くなる。
これ以上何も聞きたくなくて、汚れてしまった図鑑とランドセルを掴む。
逃げるようにその場を後にした。
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花央(プロフ) - la19さん» ありがとうございます…!読みにくくなっていないか心配だったのでそう言っていただけると安心します…ありがとうございます! (2021年3月16日 9時) (レス) id: 2b70089d86 (このIDを非表示/違反報告)
la19(プロフ) - とても読みやすくて面白いです!お気に入りと作者登録させて頂きました(^^)更新楽しみにしてます! (2021年3月16日 8時) (レス) id: facfd92d2d (このIDを非表示/違反報告)
花央(プロフ) - はぁぶ。さん» わー!ありがとうございます…!更新頑張ります! (2021年2月21日 19時) (レス) id: 2b70089d86 (このIDを非表示/違反報告)
はぁぶ。 - (#^.^#)<(読んでいて、とても楽しいです!頑張ってください!) (2021年2月21日 19時) (レス) id: 07f592de9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花央 | 作成日時:2021年2月21日 16時