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『ありがとう、夏油君…』
何度言われたか分からないお礼の言葉に、こちらの台詞だと笑う。
ふい、と唐突に顔を背けられた。
よく見れば、何か言いたそうに口をもごもごとさせている。
焦らせないように少し微笑んで返事をすれば、ちらりと私を見上げた彼女と目が合った。
『…ぁ、えっと…その、優しいね夏油君は』
「え？」
『私、男の人にこういう物貰った事ないから。…ちょっと、嬉しいかも。ありがとう、大事にするよ』
渡した小包を細い指できゅ、と握り俯いた。
心臓がバクバクと音を立てる。
ぶわ、と顔に熱が広がるのが自分でも分かった。
なんだ、これは。
動揺を隠すように礼を言う。
何故だか居心地が悪くなった私は、一言断って部屋を後にしようとした。
その時だった。
制服の裾がくい、と引かれる。
ばっと後ろを振り返って見れば、真っ直ぐにこちらを向く彼女の視線と絡んだ。
ばちりと視線が絡むと、顔を背けられる。
俯き気味の彼女は小さな声でぽつりと零した。
『……2人、いない日は今日もじゃないの？』
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花央(プロフ) - la19さん» ありがとうございます…！読みにくくなっていないか心配だったのでそう言っていただけると安心します…ありがとうございます！ (2021年3月16日 9時) (
レス) id: 2b70089d86 (このIDを非表示/違反報告)
la19(プロフ) - とても読みやすくて面白いです！お気に入りと作者登録させて頂きました(^^)更新楽しみにしてます！ (2021年3月16日 8時) (レス) id: facfd92d2d (このIDを非表示/違反報告)
花央(プロフ) - はぁぶ。さん» わー！ありがとうございます…！更新頑張ります！ (2021年2月21日 19時) (レス) id: 2b70089d86 (このIDを非表示/違反報告)
はぁぶ。 - (#^.^#)＜（読んでいて、とても楽しいです！頑張ってください！） (2021年2月21日 19時) (レス) id: 07f592de9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花央 | 作成日時：2021年2月21日 16時
