× ページ15
▶
「…なら、君が作った食事を私と一緒にとって欲しいのだけれど」
『食事？夏油君と？』
きょとんとした顔でこちらを見つめてくる。
一体何故そんな事を、とでも言いたげな顔に思わず笑いが零れた。
案の定何故かと言う彼女の問いへの答えは笑って誤魔化す。
「あぁ、とは言っても毎日じゃないよ。他の2人がいない時にお願いしたいんだ」
勿論食費は私持ちでね、と付け足す。
ぱっと思い付いたお願いはこれであった。
あれから、何かを口に入れる度に彼女の作ったお粥の味を思い出していた。
お粥の味と言えば何だかおかしいような気もするが、どうしても忘れられなかったのである。
呪霊を飲み込む度に、食事をとる度に思い出した。
『…そんな事で良いなら』
「本当かい？良かった、迷惑をかけたお詫びとお礼なのに受け取って貰えなかったらどうしようかと思ったよ」
ほっと息をつく。
受け取ってくれるようだ、一安心だ。
本当にそんな事で良いのかと何度も聞き返してくる彼女に、目を合わせる。
それが良い、また君の作った料理が食べたいのだと伝えれば、ぱっと花が咲くような笑顔が広がった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 198人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
花央(プロフ) - la19さん» ありがとうございます…！読みにくくなっていないか心配だったのでそう言っていただけると安心します…ありがとうございます！ (2021年3月16日 9時) (
レス) id: 2b70089d86 (このIDを非表示/違反報告)
la19(プロフ) - とても読みやすくて面白いです！お気に入りと作者登録させて頂きました(^^)更新楽しみにしてます！ (2021年3月16日 8時) (レス) id: facfd92d2d (このIDを非表示/違反報告)
花央(プロフ) - はぁぶ。さん» わー！ありがとうございます…！更新頑張ります！ (2021年2月21日 19時) (レス) id: 2b70089d86 (このIDを非表示/違反報告)
はぁぶ。 - (#^.^#)＜（読んでいて、とても楽しいです！頑張ってください！） (2021年2月21日 19時) (レス) id: 07f592de9f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：花央 | 作成日時：2021年2月21日 16時
